ターザンの大逆襲
解説
「ターザンと黄金の谷」に次ぐ、ターザン映画。製作指揮はサイ・ワイントローブ、製作は「ターザンと黄金の谷」を監督したロバート・デイ、監督はロバート・ゴードン。脚本はステファン・ロード、撮影はオーゼン・セメット、音楽はウィリアム・ルーズとイゴー・カンター、美術はミルトン・マンがそれぞれ担当。出演は「ターザンと黄金の谷」のマイク・ヘンリー。他にアリツィア・ガー、スティーヴ、ボンド、ラファー・ジョンソン、ロナルド・ガンス、エドワード・ジョンソンなど。カラー、パナビジョン。1968年作品。
1968年製作/アメリカ
原題または英題:Tarzan and the Jungle Boy
ストーリー
新鉱脈を求めて探検の旅をしていた地質学者のブルーニック博士は、息子のエリック少年、ペットの豹の子とともに激流にのまれてしまった。やがて博士の死体とカヌーが発見された。それから7年後、女性ジャーナリストのメイナ(アリツィア・ガー)と助手のカメラマン、ケン(ロナルド・ガンス)は、ジャングル・ボーイ(スティーヴ・ボンド)--おそらくブルーニック博士の遺児と考えられる--の捜索を、ターザン(マイク・ヘンリー)に依頼しにきた。協力を約束したターザンは、凶暴なサグンダ族の老酋長オタラを訪ねることにし、彼の2人の息子ナガンビ(ラファー・ジョンソン)とブハル(エド・ジョンスン)が、酋長の座を争う式に招かれた。酋長になる権利はブハルに与えらえっることになったが、彼にかかわりあったことから、ターザンはナガンビのうらみをかってしまった。その後、老酋長は死に、新酋長ブハルは、少年を無事渡すことを誓ったが、白人はサグンダ国へは一歩も入ることを許さなかった。ターザンはブハルの言葉を無視し、少年を探しに出かけたが、勝ち気なメイナは、チータを連れて後を追った。その頃、ブハルはナガンビにいためつけられ、ライオンの餌食にされそうになったが、ジャングル・ボーイと大きく成長した豹のテナに救われた。彼らは隠れ家を求め、シヤシの集落にやってきたが、そこへサグンダ戦士の一団が襲ってきた。シヤシの酋長は殺されてしまった。やっとの思いで逃れたボーイとブハルは、ボーイの秘密の家に辿りついた。ターザンはこのボーイの後をつけ、サグンダの戦士に包囲されているところを救ってやった。そして、2人はすぐに友達になった。そこへチータが現われたことで、ターザンはメイナが危機にあることを知り、彼女の一行を探しに出た。メイナはサグンダの集落にとらわれていた。ターザンは集落に潜入し、メイナを助け出すことに成功したが、ナガンビに発見されてしまた。メイナをかばいながら、ターザンは狂暴なサグンダの兵士を相手に、ひとり闘った。しかし、多勢に無勢、2人はだんだんと追いつめられていってしまった。そして、今や危うしというところへ、ブハルがかけつけた。ナガンビとブハルは、再度酋長の座をかけて闘った。そして、ブハルはまたもナガンビを倒したのだった。こうして、ボーイは血なまぐさいジャングルを後に、ターザンに見送られながらメイナたちとともに、故国へ帰っていった。(松竹=パラマウント共同配給*1時間30分)