続おもいでの夏

劇場公開日:

解説

少年期の異性憧憬とナイーブな心情を描いた、ロバート・マリガンの「おもいでの夏」の続編。製作・監督は「西部無法伝」のポール・ボガート、脚本はハーマン・ローチャー、撮影はアンドリュー・ラザロ、音楽はデイヴィッド・シャイアーが各々担当。出演はゲイリー・グライムス、ジェリー・ハウザー、オリバー・コナント、デボラ・ウィンタース、ウィリアム・アザートン、サム・ボトムスなど。

1975年製作/アメリカ
原題または英題:Class of '44
配給:日本ヘラルド
劇場公開日:1976年6月5日

ストーリー

1944年、第二次大戦は連合軍のノルマンジー上陸で勝利のきざしを見せ、世界に平和が訪れようとしていた。ハーミー(ゲイリー・グライムス)、オスキー(ジェリー・ハウザー)、ベンジー(オリバー・コナント)の仲良し3人組も、44年度の卒業生として高校を巣立っていった。ベンジーは海兵隊、ハーミーとオスキーはウエスト・ブランフォード大学に入学し、初めて両親のもとを離れて下宿生活を送ることになっていた。大学が始まると、ハーミーは新聞部に入部するために、部室に編集長を訪ねた。そこでジュリー(デボラ・ウィンタース)と編集長が対立していた。翌日、食堂でハーミーはジュリーに会った。お茶をさそう彼に、彼女は「呑む必要はないわ。文章の書き方で困ったら電話ちょうだい」といって出ていった。そんなことがきっかけになって2人の間に愛が芽ばえていった。一方、チャッカリ屋のオスキーが、女人禁制の下宿に女を連れ込み、金をとって次々に友達に抱かせたことがばれ、退学になった。オスキーは陸軍に入隊し、ハーミーのもとから去っていった。そんなある日、突然、ハーミーの父が心臓マヒで急死するという不幸が起こった。葬儀のために家に帰ったハーミーの家に軍服姿のオスキーが訪ねてきた。その夜、2人は町に出て盛大に酒を呑んだ。死んだ父のために乾杯し、親友ベンジーのために乾杯した。酔いがまわるにつれて、ハーミーは父の死を初めて実感として受けとめた。翌日、オスキーは軍隊に帰り、ハーミーは大学へ帰っていった。ウエスト・ブランフォード駅に降り立ったハーミーを、ジュリーが車で迎えに来ていた。「試験はパスしてたわ。おめでとう」。ジュリーのやさしさに、ハーミーを涙をこらえることが出来なかった。44年の夏はやがて終わろうとしていた。

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