空飛ぶ悪魔

解説

かつて飛行語り新聞記者だったラッセル・J・バードウェルが監督した映画で、ルイス・スティーヴンスが書き下ろした物語を自ら「快走艇」のバイロン・モーガンと共同して脚色したもの。主なる出演者は「奈落の青空」「生の創め」のエリック・リンデン、「幸運の悪魔」「キング・コング(1933)」のブルース・キャボット、「奈落の青空」「頓珍漢嫁探し」のアーリン・ジャッジ「海の荒鷲(1933)」「魔の海底」のラルフ・ベラミー「当たって砕けろ」「快走艇」のクリフ・エドワーズ等で、ジェーン・ブルースター、フランク・ラルウも出演している。カメラは「熱血撮影隊」のニコラス・ミュスラカの担当である。なおこの映画は役割所載の如く、新劇俳優連によって日本語の台詞をダビングしたものである。

1933年製作/アメリカ
原題または英題:Flying Devils

ストーリー

生命賭けの空中曲芸で売り出している「黒猫」空中サーカス団の顔ぶれは、いずれも命知らずのスピード・ハーディ、エイス・マーレイ、スクルウイ・エドワーズなどの飛行士で、これにスピードの恋人アンが美しいパラシューター賭しての可憐な制裁を添えていた。エイスの仕送りで学校に通っていたその弟バッドは兄ににて冒険好き、ひそかに古物の引く気を悔恨で乗り回していた。ある日バッドは兄を誘って無理に自分の古物飛行機に同乗させるが、サーカス団の上空まで来ると休に貴tくぃが壊れだしたので2人は1つのパラシュートにすがって危なく市を免れたが、これが目撃していた見物人の大喝采を博する結果になった。欺牛他機会でバッドは遂に空中サーカス団に加わり、スピードの恋人アンと2人で先に兄と実演した2重飛び降りの曲芸を炎ずることになったが、毎日片句抱き合って空中を飛び降りる若い2人の男女の間には段々飛ひそやかな愛情が芽生えて来た。スピードはアンとバッドの遭いを知って永久にバッドを葬る手段として新曲芸を考案した。それは2台の飛行機を空中で猛烈な速度で衝突させ、その1瞬間前に2人の操縦者は各々パラシュートで飛び降りるというのである。スピードは1台の機には彼自身が乗り相手の機の操縦者にはバッドを選び、バッドが携帯するパラシュートの紐を切っておいたのであった。曲芸の当日、2人が空中へ上がった後でエースは始めて弟の身に危険の迫っていることを知って自らも愛機を操縦してその後を追い、遂に外に弟を救う手段のないのを知って、自らの機をスピードの機に衝突指せ、弟を救い得た満足に微笑みながら、バッドとアンの結婚生活の多幸を祈りながら燃え盛る2塊となってスピードと共に地上に落ちていった。

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