狙撃者のレビュー・感想・評価
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公開50周年を迎えた英国映画の秀作
本作の誕生から今年で50周年。当時30代後半だったマイケル・ケインの代表作であり、BFIによる「20世紀の偉大な英国映画TOP100」で16位に輝くという高評価を受けながら、しかしなぜか日本では圧倒的に知名度が低いという、如何ともしがたい現状がある。背景を彩るのは70年代のニューカッスル。港湾都市ならではの生々しい街並みが広がる中、兄を殺されたケインが腹の底に怒りを燃やしながら隠された真相へとにじり寄っていき・・・。アクションで牽引するタイプのギャング映画かと思いきや、意外なほどプロットが複雑で、登場人物も盛りだくさん。さらには裏社会のダークな方向へ舵を切っていくあたりも、単純明快に楽しめるというよりはむしろ、かなり苦味を帯びたハードボイルドと呼べそうだ。その魅せ方、容赦のなさ、モラルを超越した主人公の人間性は、どこをとっても凄みでいっぱい。この時代のケインはやっぱり切れ味バツグンである。
チンプンカンプン大賞
話が全くわかりません。兄を殺された殺し屋が真相を暴いてゆく、という大筋以外は、次から次へと色んな人が色んな場所に現れるものの、何の説明もないので、これは一体だれ誰だ、何をしようとしているのか、どの場面とどう繋がるのか、チンプンカンプンの見本市です。こんな最初から最後までわからない作品は初めてです。
途中で一旦止めてWIKIのあらすじを読んで初めから観なおしても、あらすじに書かれているような説明はありません。理解できる人はあらすじを予め読んだのか、天才か、嘘つきか、どれかです。
百歩譲って、サスペンスというよりハードボイルド風のソリッドな印象が顕著なので
それなりの評価を得ているのはわかります。
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