壮烈カイバー銃隊

劇場公開日:

解説

二十世紀フォックス社のシネマスコープ第4回作品で、セポイ反乱を題材にしたタルボット・マンディの小説の映画化である。「脱獄者の秘密」のフランク・P・ローゼンバーグが製作し、「キリマンジャロの雪」のヘンリー・キングが監督したテクニカラー作品(1954年)。「雨に濡れた欲情」のハリー・クライナーが映画用にストーリイを書き「蛮地の太陽」のイヴァン・ゴフ、ベン・ロバーツが脚色した。撮影は「聖衣」のレオン・シャムロイ、音楽は「キリマンジャロの雪」のバーナード・ハーマンの担当。主演は「ミシシッピの賭博師」のタイロン・パワー、「綱渡りの男」のテリー・ムーア、「聖衣」のマイケル・レニーで、ジョン・ジャスティン(「メルバ」)、ガイ・ロルフ(「悲恋の王女エリザベス」)、リチャード・スタップリイ、マレイ・マシスン(「流刑の大陸」)らが助演する。

1954年製作/100分/アメリカ
原題または英題:King of the Khyber Rifles
配給:20世紀フォックス[極東]
劇場公開日:1954年4月23日

ストーリー

1857年、英国の統治下にあったインドでは、種族間に不信がみなぎり、国内は不穏の形勢にあった。ある日、ペシャワーの英軍守備隊に補給部隊を率いたキング大尉(タイロン・パワー)が到着した。彼は英印のハーフで、早く両親を失い、ハッサンという息子を持つインド人の手で育てられた。守備隊長メイトランド(マイケル・レニー)は、キング大尉を早速インド兵だけで組織したカイバー銃隊の指揮官に任命した。守備隊長の娘スーザン(テリー・ムーア)は、若くたくましいキング大尉に心を惹かれた。当時、インドでは第2のジンギスカンを気どる野心家クラム・カーン(ガイ・ロルフ)が原住民をそそのかして反乱を企図していた。キング大尉はクラム・カーンの素性を探ると、実は幼なじみのハッサンであったことがわかった。そこで大尉は独断でクラム・カーンの陣営に乗り込み、彼を暗殺しようとした。だが、いざ殺そうとして幼な友達の情にほだされ、心がひるんだところを逆にクラム・カーンに捕らえられた。クラム・カーンは大尉を死刑に処そうとしたが思いなおし、次の機会に尋常に勝負することを約した。いよいよ国内中に反乱が起こった。守備隊に戻ったキング大尉は、新兵器エンフィールド銃を装備した部下を率いて、クラム・カーン討伐に出発した。ところが部下たちは、エンフィールド銃に豚の脂が塗ってあるという流言を信じこみ、銃を使おうとしなかった。豚の脂は不浄物として忌み嫌われていたのだ。しかしキング大尉に忠誠を誓う部下たちは、ナイフで斬り込みを敢行、大尉もクラム・カーンと約束の1騎討をはじめたが、遂に大尉の部下がクラム・カーンを射殺した。キング大尉は部下とともに守備隊に凱旋し、愛するスーザンに迎えられた。

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