戦争へ行くデス

解説

「楽屋行進曲」と同じくチャールズ・エメット・マック、ジョージ・モーラン二人組の主演する映画でストーリーもマック自信が組み立てたものである。それをヘクター・ターンブルが改作し、ロイド・コリガンが映画劇にまとめ上げ、ウォルター・ウィームスが台詞を付し、「七日間の休暇」「愛する権利(1930)」のリチャード・ウォーレスが監督に当り、「快走王」「海上ジャズ大学」のアレン・G・シーグラーが撮影した。助演者は「喝采」「乗合馬車」のジョーン・ビアース、「暁の偵察」のニール・ハミルトン、ウォルター・ウィームス等である。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:Anybody's War

ストーリー

アメリカが欧州大戦に参加した時。テネシー州の小さな村にエモスという黒人の犬殺しがいた。商売に似合わず気立ての優しい男だったので犬はどれも殺さず村中の野良犬は残らず自宅に連れて来て飼った。その中でも特に目をかけている愛犬がいた。エモスの親友ウィリーはかねて恋するロビンソン少佐邸の料理女カミラの機嫌を損じないために兵士を志願し黒人部隊に入る。ロビンソン少佐の娘メリージェーンには電話技手のテッドという恋人があった。だが彼女はディヴス大尉から思われていた。エモスもウィリーと一緒に入隊しようとしたが体格検査でどうもうまくいかない。そこで一計を案じて係官の目をごま化し運送船に乗り込む。同じ船にウィリーは無論のことメリー・ジェーンとテッドも乗っていた。彼らもやはり戦地に向かうとこだった。戦地でメリー・ジェーンはテッドを真実に愛していることを悟り、デヴィス大尉との婚約を破棄する。まもなくデヴィス大尉はスパイの嫌疑で逮捕された。一方メリー・ジェーンはテッドに意中を打ち明けようとするがこの時テッドは命令により戦場に向かった後だったのでエモスとウィリーに伝言をたのむ。戦場に於いてある夜のことと愛犬を探しに出てエモスは敵陣に入ってしまう。ついに敵の捕虜となったが彼は牢屋の中にテッドも捕らわれていることを知る。テッドは夜襲を企てている敵の計略を知りエモスに伝えた。エモスも味方の大事とばかり折りよくも居合わせた愛犬に託して味方の陣地へ密書を送った。急報に接した米軍は敵の機先を制して勝利を得、テッドとエモスは無事救われた。だが、この戦闘の殊勲者たるエモスの愛犬は行方不明になってしまう。いよいよ戦争が終わってエモスとウィリーは故郷の村に凱旋したが、愛犬を失ったエモスはすっかりしょげていた。ところが以外にも件の愛犬はどこに潜んでいたか突如として姿を現しエモスの膝に飛び込んで来たのであった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く