セニョ・リタ
解説
「山は笑う」「ワイキキの結婚」のボッB・バーンズ及びマーサ・レイ、「北海の子」「ハリケーン(1937)」のドロシー・ラムーア、及び「干潮」「ホノルル航空隊」のレイ・ミランドが共演する映画で、原作は「ワイキキの結婚」を書卸したドン・ハーマン、フランク・バトラー組が執筆し、脚色には更にジョン・C・モフィットとデューク・アッテベリーが応援して4人で当り、新進のシオドア・リードが監督し、「写真の殺人」「スイング」のテッド・テズラフが撮影した。助演者は「百万ドル大放送」のティトー・ギザール、「マルコ・ポーロの冒険」のビニー・バーンズ、エルヴィラ・リオスその他で、サン・クリストバルのマリバム・バンドも出演する。
1938年製作/アメリカ
原題または英題:Tropic Holiday
ストーリー
ハリウッドの映画脚本家ケン・ウオレンは、秘書のミッチと一緒にメキシコのある田舎へ次の作品の題材を探しに来ているうち、宿屋の美しい娘マニュニラと恋に落ち、ミッジも若いメキシコの歌手ラモンを恋し2人は夢のような毎日を送っていた。おかげで仕事の方は一行に進まない。ところが2人にはそれぞれ約束した許婚があった。ケンの相手は映画スターのマリリン・ジョイで、噂を聞いて近くここへやって来るという。ミッジの許婚はオクラホマの上院議員候補ブレッグ・ジョーンズである。ブレッグは心配のあまりはるばるとメキシコへやってきた。そして美しい声に魅せられてラモンをなかなか諦めきれないでいるミッジの心を取り戻そうと懸命に努力した。彼は自分の強い力をミッジに見せようと、メキシコ人を2人雇って自分を襲撃するように命じたが、まちがって役人を殴り付けたため牢へ入れられるはめに陥った。しかしミッジはこの事件でようやく彼の心を悟って出獄させるように計ったが、どうしてもそれは聞入れられなかった。ところが幸い明日の闘牛に有名な女闘牛士が来られず、ミッジが代って出場すればブレックの出獄が許されることになった。そのころケンの許婚マリリンもこの地へ着き、ケンと一緒にハリウッドへ帰ることになる。かくしてミッジの怪しげな奮闘でブレッグは出獄したが、ケンを愛するマニュエラの悲しみに同情した彼は、マリリンが歌手ラモンに少なからず心を動かしているのを見ると、マニュエラの弟チコをケンが養子にしたからこの子を一緒に連れていかねばならぬと彼女に告げた。果たしてマリリンは驚いてケンとの婚約を解消し、ラモンと一緒に飛行機でハリウッドへ帰って行ったので、ケンは美しいマニュエラと幸福な生活を送ることになった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- シオアド・リード
- 脚色
- ドン・ハートマン
- フランク・バトラー
- ジョン・C・モフィット
- デューク・アテベリー
- 原作
- ドン・ハートマン
- フランク・バトラー
- 製作
- アーサー・ホーンブロウ・Jr.
- 撮影
- テッド・テズラフ
- 音楽監督
- ボリス・モロス
受賞歴
第11回 アカデミー賞(1939年)
ノミネート
編曲賞 | ボリス・モロス |
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