世界の屋根を行く

解説

「アフリカは語る」の製作者ウォルター・フッターが探検小説作家としてアメリカで人気のあるリチャード・ハリバートンを主人公として撮影したインド西藏行の記録映画である。撮影には「春の驟雨」「鴛鴦の舞」のペヴァレル・マーレーを始め、ロバート・コンネル、H・T・カウリングがあたっている。

1933年製作/アメリカ
原題または英題:India Speaks

ストーリー

リチャード・ハリバートンの一行はインド奥地から西藏方面の踏破を志している。あるときは壮厳を極めた大殿堂のなかに秘められたヒンズー教の秘密をあばき、そこに音楽と舞踊とに彩られる寺院の珍しい儀式や、不可思議な結婚式のあり様、戦慄すべ切狂信者の自己呵責の荒業をみる。また大蛇と吸血蝙蝠が跳梁している神秘的な密林中を踏破するの冒険を敢て、さてはヒマラヤも雪峯を仰ぐ全インド中最も美しいカシュミアの警告の雄大な自然びに驚嘆し、また百花艷を競う「インドのヴェニス」シリニガルの都に歓を尽くした。ある時は数万の巡礼が集う聖河ガンジスの畔に展開する悲惨な死の形相に驚き、また痛快なライオン狩りの最中に突如起きるライオンと虎の血みどろな争鬪を目撃し最後に西藏高原で山賊僧に襲撃されて辛くも逃れて帰った。

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スタッフ・キャスト

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