セイルムの娘

解説

「二国旗の下に」「花嫁の感情」のクローデット・コルベールと「テキサス決死隊(1936)」「丘の一本松」のフレッド・マクマレイが主演する映画で、「二国旗の下に」「カヴァルケード」のフランク・ロイドのパラマウントに於ける第1回監督作品である。原作は「コブラ・タンゴ」の脚色者ブラッドリー・キングが書き卸し、キング女史が自らウォルター・フェリス及びダーウォード・グリンステッドと協力脚色した。助演者は「風雲児アドヴァース」のゲイル・ソンダーガード、「僕の脱走記」のハーヴェイ・スティーブンス、「恋のページェンシー」のルイズ・ドレッサー、「テキサス決死隊(1936)」のエドワード・エリス及びベニー・バートレット、「この三人」のボニタ・グランヴィル、「丘の一本松」のビューラー・ボンティ、ヴァージニア・ワイドラー、ドナルド・ミーク、その他である。カメラは「花嫁の感情」のレオ・トーヴァーの担当である。

1937年製作/アメリカ
原題または英題:Maid of Salem

ストーリー

アメリカの植民時代、東部の1寒村セイルムに清教徒の乙女バーバラは、伯母のエレンや従弟のティモシイと共に暮らしを営んで営んでいた。ある日彼女は仲良しの老漁師ジレェマイヤを訪れ、そこでロジャーという闊達な青年に会った。彼はヴァージニアから来た老漁師の甥であるが、かつての反乱に加わったため彼の首には多額の賞金が懸けられていた、彼はバーバラにこのことを語り、他言しないように懇願した。バーバラはロジャーと親しくなるにつけ、古い宗教的規律と因習に凝り固まった村人に比べて、明朗な彼の性格に心ひかれ、2人はやがてセイルムの森に、人目を忍ぶ仲となった。ある時酒飲みのビルジが森で悪魔に会ったという噂が村中に広まった。村人は次第に不安の念に閉ざされて来た。次いで嵐が村を襲ったので、迷信深い村人はしばしば悪魔の存在を確信して恐怖におののいた。この騒ぎを一層募らせた者がある。村の古老グードのお転婆娘アンと彼女の友人が、父の所有する魔法の本を読んで悪どい悪戯をしたのである。アンは魔法にかった振りをして、自分に魔法をかけたのは黒人の奴隷女ティテュパであると父に告げた。取り調べの結果、哀れにもティテュパともう1人黒人の奴隷は絞首の刑に処せられた。ロジャーはバーバラと2人で安住できる新天地を探しに行ったが、賞金目当ての男に捕らわれ、ヴァージニアへ送られた。一方村人の狂気沙汰はますます激しく、悪魔の第2の犠牲者として、気立ての優しい老女ロベッカが挙げられた。バーバラは口を極めて彼女を弁護したので、村人はついにバーバラをも告発してしまった。従弟ティモシィと嫉妬に狂ったマーサーの不利な証言で、彼女は有罪を宣告され処刑を免れないこととなった。その頃ロジャーはヴァージニアの牢を破ってバーバラのもとへ帰って来た。彼は彼女を助けるためことの真相を正し、村人の蒙を啓いたので人々はようやく迷信の馬鹿らしさを知り、セイルムの村にも、またロジャーとバーバラの上にも、再び明るい春が訪れた。

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