西部魂(1926)
解説
「滅び行く民族」「轟く天地」等と同じくゼーン・グレイ氏作の小説をルシエン・ハバード氏が脚色し監督者に昇進したジョン・ウォーターズ氏が監督した西部劇で、「西部の星影(1925)」「轟く天地」等出演のジャック・ホルト氏が主演し「天空騒動」等出演のマーガレット・モリス嬢、「ありし日のナポレオン」等出演のアルレット・マルシャル嬢が共演し、レイモンド・ハットン氏、ジョージ・シーグマン氏を始めブルース・ゴードン氏、トム・ケネディー氏、エディス・ヨーク嬢が助演している。
1926年製作/アメリカ
原題または英題:Born to the West
ストーリー
1875年のある日コロラドのある町の小学校でデーア・ラッドとベイト・フィルモアとはネル・ウォーストルの事で大喧嘩をして2人共顔に傷を負った。それから年月が経ってラッドは仲良しのジム・ファロンと共に荒っぽい牧童になっていた。ジムもデーアも女房を探しに故郷に戻った。然しデーアの求めるネルは家族と共にネヴァダのユウレカに引っ越してたので彼はその跡を追った。ユウレカの酒場でベルという踊娘のことでデーアはベイトと再び争闘を始めたが来合わせたジムが仲裁した。デーアはネルがこの町に母と一緒に住んでいることやネルの父がベイトの父の計略に陥って無幸の入牢をしていること、そして父を出獄させるという口実でネルがベイトと結婚することを承知していることを聞き知った。デーアはネルの父を牢獄から救い出したが、ベイトはデーアが危険に瀕していると偽ってネルを呼び寄せ結婚を迫った。ネルは拒絶して監禁された。ユウレカの付近の彩鉱家達は凡てその獲得した権利を放棄すべしと宣告された。彼等はその不法を詰るべくジェス・フィルモアに迫った。デーアはその中に混じって進んだ。ジェスは息子のベイトや大勢の配下を俄か仕立てのシェリフとして対抗せんとした。ベイトはネルを無理強いに妻にしようとして踊娘のベルに妨げられた。ネルは身を以て脱れた。往来では採鉱者連とジェス一味とが火蓋を切ろうとしている刹那1人の小児が往来に助けに出た。それを見たベイトは2階から狙撃した。デーアは射てと合図した。それから乱射乱射が始まり駅馬車の逸走がある大活劇はデーアの奮闘で見事に鳧がついた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・ウォーターズ
- 脚本
- ルシアン・ハバード
- 原作
- ゼイン・グレイ
- 撮影
- シー・ガードナー・ショーエンバウム