青春の溜息

解説

「我が妻を見よ」「Gウーマン」のシルヴィア・シドニィと「晩春」「夢の並木路」のハーバート・マーシャルガ主演する映画で、「メリイ・ウイドウ(1934)」「キャラバン」を脚色したサムソン・ラファエルソンの戯曲を、「輝ける百合」「合点!!承知!!」と同じくクロード・ピンヨンが脚色、ウェズリー・ラッグルズが監督し、「我が妻を見よ」「白い友情」のレオン・シャムロイが撮影した。助演者は「愛の岐路」のフィリップ・リード、「巌窟王(1934)」ホームス・ハーバード、「春を手さぐる」のアスリッド・オールウィン、「生きているモレア」のアーネスト・コサート、「第三階級」のキャザリン・ドゥセット等である。

1935年製作/アメリカ
原題または英題:Accent on Youth

ストーリー

スティヴン・ゲイは48歳だった。劇作家として教育劇団に重きをなしているが、いまだに独身者である。3年前から彼の秘書をしているリンダ・ブラウンは今年26歳の、美しい女である。スティヴンは今度彼の20番目の戯曲を書いているが、それは50歳の老人が25歳の娘に恋をするという筋であった。しかし彼はこんな老人が恋をするという事がどうしても首肯できなかった。だがリンダにはそのテーマはよく納得された。彼女は密かにスティヴンに思い焦がれていたのである。ところが彼のほうではそれに一向に気づかず、リンダを女として意識さえしていなかった。この劇の主役をやる筈の女優ジゥネヴィーヴ・ラングは以前スティヴンと恋仲だったことがある。彼女はこの戯曲のテーマに不満だった。二人は以前のロマンスがまったく消え去った訳でもないと、スティヴンは戯曲を中断して旅行することになった。彼は事務所を閉め、したがってリンダは職を退いた。この時になって彼女は始めてスティヴンに意中を打ち明けた。彼は驚いて聞いていたが、急にリンダに劇の解決ができたと口述を筆記させた。それは50歳の男に女のほうから恋をするという場面で、いまリンダが打ち明けた通りのものだった。彼女は彼の冷淡さを起こったが、彼が女優との旅行を取り消ししたのがせめてもの慰めだった。スティヴンは戯曲を書き終えると、リンダを主役に推薦して上演した。興行は成功裡に終り、彼女は一躍名声を謳われスティヴンから彼女を恋するようになった。しかしあまり年齢が違いすぎると、結婚を避けた。舞台でリンダの相手役を演じたディッキイ・レイノルズという若い俳優も彼女を恋して執拗に求婚するので、困惑したリンダはスティヴンに迫ってついに結婚を承諾させた。二人の婚約を知ったディッキイは絶望した。彼はスティヴンを訪れて若い女が本当に中年を過ぎた男を愛するとは信じられぬと言った。で、スティヴンはリンダの愛を試すためディッキイニ彼女の愛を呼び起こしてみろと言って若い二人を合わせた。すると彼の予期に反してリンダは若い情熱に負けてデッィキイの愛を受け入れてしまった。もっともこれがスティヴンが自分を試したのだと知ると怒った彼女はディッキイと結婚した。だが結婚していまさらのように彼女はスティヴンを愛している自分を知るのだった。数カ月後、ディッキイと離婚して、リンダは正式にスティヴンの妻となったのである。

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