春宵綺談

解説

「ケンタッキーの唄」のジョセフ・ワグスタッフ、「有頂天時代(1930)」「ハヴァナから来た女」のローラ・レーン、「1930年フォックス・フォリース」「サニー・サイド・アップ」のフランク・リチャードソン等が主演するミュージカル・コメディー映画で、アンドリュー・ベニソンが原作を書き、「1930年フォックス・フォリース」「想夫舞曲」のウィリアム・ケイ・ウェルズが脚色台詞、「陸戦隊のモーラン」「金髪騒動」のフランク・ストレイヤーが監督、「熱砂果つるところ」「ツェッペリン倫敦襲撃」のコンラッド・ウェルズが撮影した。助演者は「最敬礼」のシャロン・リン、「浮気発散」のディキシー・リー、ウォルター・カトレット、イルカ・チェイス、チャールズ・ジューデルス等である。

1931年製作/アメリカ
原題または英題:Let's Go Places

ストーリー

広告ポスターの図案家ポール・アダムスは自分の仕事よりも、自分のテナーと映画とに興味を覚えていた。当然の結果として勤め先を首になって悲観していると友人のJ・スピード・キンがとにかくハリウッドへ行ってみようと勧めた。そしてキンの勧告に従って名前も母方の性を名乗ってポール・デユ・ボンネと改めハリウッドへ向かった。列車中でアトラス映画社の女優マージョリー・ロレーンと知り合いとなったが彼等は彼女の職業を推察し得なかった。偶然のことで有名なフランス人のテナー歌手ポール・デュ・ボンネがハリウッドへ行くことになっていたのであるが、マネジャーと口論をした為ニューヨークにとまっていた。ハリウッドで両人はアトラス撮影所の宣伝部ベン・キングと会い、マージョリーが女優であると聞いて驚いた。キングはもしポールに腕前があればレックス・ウォアデル監督、ヴァージニア・ゴードン主演の映画に相手役として出演されることを告げた。本物のデュ・ボンネが泊まるはずになっていた立派な邸宅にポールはキンと共に泊まり、テストの結果例の相手役を勤めることとなった。その映画が歓声して封切り興行の第一夜ポールはマージョリーに結婚を申し込むと彼女は承諾した。この映画が成功すれば自分も立派なスターとなれると知ったポールは彼女に自分は本当のデュ・ボンネではないと告白した。一方本物のデュ・ボンネの妻は良人がハリウッドにいると聞いてやって来た。映画は大成功だった。がデュ・ボンネ夫人が来たと聞いたマージョリーは落胆してしまったが当の夫人が来て人違いと判ったので彼女は大喜びだった。そこに偽物の化けの皮をひんむいてやると意気込んだデュ・ボンネも駆けつけたが、ポールが自分の血縁の甥であることが判明したので万事丸く納まったのである。

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