青空狂騒曲

解説

「50年後の世界」「恋愛即興詩」その他で知られたデ・シルヴァ、リュー・ブラウン、ヘレンダースン三人組が「海上ジャズ大学」のジョン・マックゴーワントと共力して合作、舞台に上演したことのあるミュージカル・コメディーを映画化したもので、A・P・ヤンガーが脚色及び台詞を執筆、「ゴルフ狂時代」のチャールズ・F・ライズナーが監督にあたっている。キャストは舞台上演冬至と同じくバート・ラールが主演し、助演者として「キートンの恋愛指南番」のサーロット・グリーウッド、「小間使(1931)」のパット・オブライオン、「令嬢暴力団」のカスリン・クローフォード、チャールズ・ウィニガー、ヘッダ・ホッパー、ガイ・キッビー等が登場。

1931年製作/アメリカ
原題または英題:Flying High

ストーリー

ラスィーはウィットなどは薬にしたくも持ち合わせぬ男であるが機械に関しては天才的才能を持ち未来的な航空機を発明し、彼はこれをエーロコブターと称していた。彼に知己を求めて来た男にスポートという男がいる。彼は同じ町のスミスを籠絡して彼を失敗せしめたのでスミスはその代わりに株を友人たちに売りつけた。スポートはスミスの娘アイリーンと親しい仲になった。債権者に悩まされたスポートは。エーロコプターのエンジンを要求されてラスティーがナショナル航空競技に出場不可能になってはと心配して苦肉の策をめぐらした。それはカフェーの女給で結婚を求めているパンジーという女からラステーィをスカラト称して前金500ドルをせしめたことである。ラスティーはパンジーのものすごい求愛振りに恐れをなし彼女から極力避けていたが、競技の前夜彼女に捕まって遂にいやでも結婚せねばならぬ破目となってしまう。翌朝、競技の時間が迫ってもラスティーは姿を見せない。スミスの友人たちはスポートを詐欺だと責めたて、危うく警察の手に渡されようとした時に、パンジーに追われてほうほうの態でラスティーは駆けつけた。ラスティーの飛行機はみごと地上を離れた。パンジーももちろん彼を追って同乗した。機は次第に上昇してゆく。下舵の位置を忘れたラスティーはすこぶる面喰い、空中で争論の挙句、ようやくパンジーをパラシュートで下界に降した。彼女を降ろしてから偶然にもラスティーは下舵を発見して機は着陸に成功した。数万の観衆は世界に於ける最も偉大且つ最新式の飛行機発明家としてラスティーに歓呼の声を浴びせた。パンジーは有頂天になって喜びラスティーに飛びついて熱い接吻を興えた。

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