人獣国

解説

ジョージ・アグニュー・チェンバーレイン氏の小説を、イヴ・アンセル女史とオルガ・プリンツロー女史とが脚色し「楽園の毒草」「春来りなば(1923)」等と同じくルイ・ガスニエ氏が監督したもの。2年間映画界を遠ざかっていたアリス・ジョイス嬢の復帰第一回作品で、その他に「天空征服」「剣の輝き」等出演のウォルター・ロング氏等が出演する。

1924年製作/アメリカ
原題または英題:White Man

ストーリー

ロンドンの社交界に知られていたアンドレアという娘は、家の窮境を救うために南アフリカに金剛石の交残を持っているマーク・ハムマーという男の妻になる約束をしたが、愛なき結婚から将来不幸な生活に陥るべきを悟ったアンドレアは、結婚式のすぐ前に逃れて海岸に走り、そこで未知の飛行家に逢い、彼に頼んで遠方へ連れて行って貰おうとした。飛行家は彼女を乗せたまま遠くアフリカの蕃地にある自分尾小屋に飛んで行った。アフリカのおいて、飛行家は単に自分を白人と呼んで素性を明かさなかったが、この近くにいる河の盗賊と呼ばれる他の白人がアンドレアを見て彼女を誘拐する。飛行家と悪人との間に大格闘が起こり悪人はついに倒された。再びロンドンへ帰って来たとき、飛行家は兄の戦友ロバート・トレヴォーであることが判り、2人は結婚することになった。批評ー背景の方が時に物語よりもよい事があるが、冒険ロマンスであるし、演技も良いから相当の成績は望めよう。(ニウス誌ローレンス・リード氏)

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