自殺合戦

解説

「歓呼の夜」「麦畑を荒らす者」のチェスター・モリスが主役を勤める映画で、ウィリアム・A.マクガイアが原作し、「幻の合唱」のグラディス・アンガーがチャールズ・ローグと共同脚色し、「テキサス無頼漢」のエドワード・レムルが監督し、「倫敦の人狼」のチャールズ・ステューマーが撮影した。助演者は「友情の曲線」のマリアン・ニクソン、「女難アパート」のウォルター・ウルフ、「虚栄の市(1935)」のアラン・モーブレイ、ジョン・レイ、ヘンリー・アーメッタ等である。

1934年製作/アメリカ
原題または英題:Embarrassing Moments

ストーリー

某建築会社の技師のジェリイは快活な前途有望の青年だったが、大変な悪戯好きで、嘘を吐いては友達を困らせて喜ぶ癖があった。ある日、会社の社長邸の宴会に招待されたジェリイは悪戯のタネを探していたが、のど自慢の友人ポールが得意の独唱を始めたのを見て、自分は放送局の係の者だが、貴方の歌を電話を通じて聞かせて貰いたいと、作り声で電話した。ジェリイの悪戯とは知らず、ポールは真剣に歌い、客人たちも賞賛の拍手を送った。そこにジェリイが現れて今のは冗談だと言ったので、ポールは気の毒にも満座の中で恥をかいた。ジェリイとポールの女友達のジェインはこのジェリイの悪戯に憤慨してポールと一緒に帰ってしまった。その夜、さすがに悪戯が過ぎた事を後悔したジェリイは謝罪するつもりでポールを訪ねたが、ポールは愛人の前で辱められたのを恨んで自殺を遂げた。驚いたジェリイは自責と恐怖にかられ逃げるうち、ふとした事から街のギャングの仲間に入り込んで仕舞う。しかし自分の非行を悟った彼は、心を翻してギャング一味を警察に渡し、自分もポールを自殺させた間接の殺人者だと告白した。ところが自殺した筈のポールは狂言自殺を仕組んだに過ぎず、またジェインも実はジェリイを愛していることが判り、めでたくジェリイとジェインの2人は結ばれる。

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