地獄部隊を撃て!

劇場公開日:

解説

南北戦争中活躍した、南軍のゲリラ遊撃隊長カントリルにまつわるエピソードに取材した西部劇。南軍ゲリラでありながら北軍に帰順する男が主人公になっている。監督はエドワード・バーンズ。新聞記者出身のポリー・ジェームズが脚本を書下ろし、撮影はウィリアム・ホイットリー。音楽はマーリン・スカイルス。主人公を演ずるのは「カーニバルの女」「春来りなば(1956)」「地獄の掟」などのスティーヴ・コクラン。歌手のゲイル・ロビンス、ダイアン・ブルースター、レオ・ゴードン、「黄金の腕」のウィル・ライト、等が他に出演する、製作は「嵐を呼ぶ銃弾」のベン・シュワルブ。

1958年製作/アメリカ
原題または英題:Quantrill's Raiders
配給:映配
劇場公開日:1958年8月1日

ストーリー

南北戦争の戦火盛んな頃南軍大尉アラン・ウェスコット(スティーヴ・コクラン)は、馬商人マイケル・デイヴイと名をかえ、カンサスのローレンスの町にやってきた。北軍の駐屯するこの町の弾薬庫を破壊することを、南軍ゲリラの隊長カントリル大尉(ゲール・ロレオ・ゴードン)に伝達するためだ。町に入ったアランは北軍騎兵隊長に会って軍馬納入の取りきめをしたのち、厩舎で働く、ジョエル少年の伯母スー(D・ブルースター)の家に部屋を借り、美しい、独身者の彼女に心をひかれた。使命を果たすためアランはフレッド老人という南軍情報員を訪ねて、カントリル大尉の部下が町外れの森に連絡にくるのを知り、大尉に命令を伝えようと計った。しかし町の判事が彼の行動に疑いをもち、森で待ち伏せたことから老人は射殺され、彼と、連絡にきた男は辛うじてカントリル大尉の本拠に逃れた。カントリルはケイト(G・ロビンス)という美女にかしづかれて、荒くれた部下たちとくらしていた。北軍の騎兵隊長に身分を偽るためおさめる軍馬を、インディアンから買とる手はずをたのんだアランは、大尉が、馬をもってきたインディアンを即座に射殺したのを見て驚いた。大尉は南軍の名をかりて無法な行為をほしいままにする男だったのである。馬の群をつれて町に帰ったアランは、インディアンの訴えで捕らえられたが、カントリル大尉が町を襲うことを防ぐため、ジョエル少年を人質に脱獄し、再び大尉の本拠に行った。しかし大尉は彼を縛り、部下と町に向かった。今は総ての非をさとったアランは、ケイトの助けで脱出し、町に先廻りして人々を説き、大尉一行の襲来に備えさせた。そして銃撃戦の末、遂に大尉を倒し、いさぎよく南軍大尉の身分を名のり、投降した。罪を減じられた彼は、南軍の不利をつげる戦火のおさまる日まで留置されるのみで、許され、スーと結ばれることになった。

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