地獄極楽

解説

ハーシェル・S・ホール氏作の小説に基づいてエリオット・J・クローソン氏が脚色し、「巨弾霹靂」「命を売る男(1925)」等と同じくジェームズ・P・ホーガン氏が監督したもので主役は「金色の寝床」「女人禁制」等出演のヴェラ・レイノルズ嬢と新進のウィリアム・ボイド氏で、「君が名呼べば」「富に群がる者」等出演のナイジェル・バリー氏を始めウォルター・ロング氏、ベン・ターピン氏、チャールズ・マレイ氏、ホバート・ボスウォース氏、ウィリアム・V・モング氏等が出演している。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:Steel Preferred

ストーリー

ある製鉄所の職工ウォーリー・ゲイは若い希望に燃える男で仲間のグーフィと親しくしていた。職工長ウォルドロンは奇妙にゲイを嫌って辛く当たった。溶鉱炉が修理を要するようになった時ゲイは画策するところがあったが職工長はもとより容れない。かえって溶鉄運搬係にして苦しめた。社長が令嬢アミーを連れて工場視察に来たとき溶鉄が流出してアミーが危険に瀕したときゲイは挺身アミーの生命を護った。アミーはゲイの勇敢な同時に親切な心を頼もしく思い秘かに胸を踊らせた。そうして父に頼んでゲイに溶鉱炉修繕をさせることにした。ウォルドロンは嫉妬と羨望と憤悶とを抑えきれずゲイに失策させようと企んで職工たちを誘ってゲイに助力せしめぬことにした。しかしゲイの奮闘的精神は一同の同情を買い溶鉱炉の修繕はなった。ウォルドロンはグーフィに懲らされた。令嬢とゲイとの結婚の日も遠くはあるまい。

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