ジョゼット

解説

「第7天国」「四つの恋愛」のシモーヌ・シモン、「シカゴ」「天晴れ着陸」のドン・アメチ、「生みの若人」「仇敵」のロバート・ヤングが主演する映画で、ラディスラウス・ヴァドナイの小説に基ずいたポール・フランク、ジョージ・フレイザー合作の喜劇からジェームズ・エドワード・グラントが脚本を書き、「ハイディ」「15処女街」のアラン・ドワンが監督に当り、「天晴れ着陸」のジョン・メスールが撮影したもの。助演者は「大学3人男」「氷上舞台」のジョーン・ヴィス、「高飛び成層圏」のバート・ラール、「新妻はタイピストから」のタラ・ビレル、「スタアと選手」のウィリアム・コリアー・シーニア、ポール・ハースと等である。

1938年製作/アメリカ
原題または英題:Jozette

ストーリー

由緒ある富豪ブロッサード家には、息子のデイヴィッドとピエールの2人が事業に当り、ブロッサード老は楽隠居をしている。ところがこの老人、年甲斐もなくキャバレエの歌姫ジョゼットに夢中となっているので、心配したのは2人の息子である。父親が旅行に出た後で、兄弟は彼女に逢ってみるつもりで、キャバレエ銀月亭へ行った。兄のデイヴィッドは堅人でピエールは相当のやり手であるが、2人ともジョゼットに会うと好きになってしまった。この若い娘がどうして父親をだまして金を巻き上げるのか解らないほど、ジョゼットは純真な娘に見えた。しかしともかく作を用いて父との仲をさかねばならぬので、まず彼女をヨット遊びに招待した。兄弟は父親のことも忘れて彼女に夢中になり、謹厳なデイヴィッドもおさおさピエールに引けを取るまい熱心さであった。弟は兄を出し抜いて彼女に高価な毛皮を贈るという騒ぎだ。そこへ旅行から帰った父は、ひどくジョゼットのことを憤慨し、あんな女とはもう絶対に手を切ると宣言した。するとキャバレエの支配人のところへ、けばけばした年増女が現われて、「わたしの留守中にジョゼットの名前を語ったのは誰だ」と怒鳴りつけている。つまりこの女が本物のジョゼットなのだが、店に無断でブロッサード老と一緒に旅行したため、困った支配人は彼女の代りに店の外套預かり所にいた歌手志望の娘を舞台へだしたのである。この娘はフランス生まれでルネ・ル・ブランという名である。やっと真相が判ったデイヴィッドはあわてて彼女の許へ駆けつけると、ピエールが船遊びに連れ出してるすだという。一大事とばかりに彼は2人の後を追った。その頃船中では弟よりも野暮で堅造のデイヴィッドを好きになっていたルネは、ピエールの手を逃れようと一生懸命である。危うく駆けつけたデイヴィッドは、弟を殴りつけて彼女を腕にしっかと抱きしめた。

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