女王の懺悔

解説

アルフォンス・ドオデエの小説「流鼠王」を映画化したものでアグネス・クリスティン・ジョンストン女史が脚色し「殴られる彼奴」「燃ゆる嫉妬」等と同じくヴィクター・シーストロム氏が監督した。主役は「スカラムーシュ」「アラブ」等出演のアリス・テリー嬢と「恋の人形」「スカラムーシュ」等出演のルイス・ストーン氏で、ジョン・ボワーズ氏、ヘレナ・ガルジー嬢、フランキー・ダーロ君、ジョセフ・J・ダウリング氏等が助演している。

1925年製作/アメリカ
原題または英題:Confessions of a Queen

ストーリー

イリリア国王クリスチャンは隣国の王女フレデリカとの結婚式が近まったのにも拘らずセフォラという心良からぬ女と日毎逸楽に耽っていた。国王の従弟アレクセイ公は国王の所行を快からず思いフレデリカに同情し次第に親密な仲になった。結婚の当日でさえ国王はセフォラと逢引して居たので結婚後の女王との間柄も冷たかった。彼の行為は国民の信望を失し不穏の空気が動いて来た。女王が産んだ一粒種の王子ザラと共に女王フレデリカはクリスチャン王の所行に愛想を尽かして出奔した。王もいたたまらず後を追って行きパリに居を求めて住んだ。アレキセイ公は国王の復位を計ってパリに出掛けた。国王は妻とアレキセイとの仲の良さを嫉妬し外出して泥酔して帰ると復位委員会が開かれているところで彼はアレキセイを王位に即けよと言ってしまった。彼は今ではフレデリカを深く愛しているので彼女の幸福のために自殺を決心した。一方フレデリカもようやく夫を愛し始めその犠牲的行為を感知して危くクリスチャンが毒を仰がんとする間際に止めた。かくて彼らは王位を捨ててパリで平和な生活を送った。

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