ジャングルの恋

解説

「北海の子」「セニョリタ」のドロシー・ムーアと「セニョリタ」「干潮」のレイ・ミランドが主演する総テクニカラー映画である。ストーリーは「新天地」のジェラルド・ジェラティとクルト・シオドマークが書き、「魔人遁走曲」のジョセフ・モンキュア・マーチと「作家と御婦人」のリリー・ヘイワードとエディ・ウェルチが協力脚色し、「宝石と女賊」「金髪騒動」のジョージ・アーチェンボードが監督、「放浪の王者(1930)」「暁の翼」のレイ・レナハンが撮影した。助演者は「北海の子」「女を捜せ」のリン・オヴァアマン、「百万ドル大放送」のドロシー・ハウ、「進め龍騎兵」のJ・キャロル・ナイシュ、「第2の女」のジョナサン・ヘール等である。

1938年製作/アメリカ
原題または英題:Her Jungle Love

ストーリー

航空会社の操縦士ボッブは、南太平洋上で遭難した同僚のアトキンスの捜索を社長に依頼されたので、機関士ジミーと一緒に海上を飛行していると、アトキンスの遭難した辺りで2人とも猛烈な暴風雨に襲われた。そこでとある島に不時着し、機体は大破したが幸い両名の命は助かった。この島にはテューラという美しい娘が、チンパンジーとライオンの子を相手に住んでいた。彼女は傷ついた2人に同情し、いろいろ世話をしているうちにボッブを愛するようになった。幾日かたったある日、原住民の行列がこの島へやってきたが、同時にテューラの姿は見えなくなった。ボッブとジミーが彼女を探しながら岩屋のなかへ入っていくと、そこでは原住民共がアトキンスを鰐に捧げる儀式を行なっている最中であり、テューラは酋長クアサの魔術の霊媒にされているところだったが、2人はどうにも手の下しようがなかった。そこで2人は飛行機の破片を集めていかだを組み、テューラを連れて一刻も早くこの島を逃げようとしていたとき、クアサと部下が現れて3人は一緒に捉えられてしまう。クアサは以前英国に留学中白人の女と恋をしたが、女は彼を捨てて白人と結婚した。彼は復讐のためその夫婦の仲に生まれた赤ん坊を奪って島へ渡った。テューラはその子の成長した姿だった。そしてクアサは島へ来た白人を殺してワニの犠牲に供し、テューラを霊媒に用いて魔法を行ない、無知な原住民の尊敬を集めていたのである。捕えられていた3名もワニの餌食にされることになった。すると突然大地震が起こって大勢の原住民と共にクアサも惨死した。3人は命からがら海岸へたどり着くと、航空会社のヨットとが社長と令嬢エリナーを乗せて彼らを救い来ていた。船に伴われたテューラはエリナーとボッブが婚約していることを知り、彼をあきらめて淋しく島へ帰ったが、ボッブは婚約を解消して島へ戻り、2人の間には楽しい生活が開かれた。

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