死の砦

劇場公開日:

解説

「B52爆撃隊」のゴードン・ダグラス監督になる西部劇。彼にはこの分野に「勇者のみ」「大荒原」などの作品がある。「七人の無頼漢」のバート・ケネディと「ジェイムス・ディーン物語」のジョージ・W・ジョージの書下し脚本に、撮影は「B52爆撃隊」のウィリアム・H・クローシア。ユタ州北部の古戦場カナブ砦がロケに利用された。この砦にたどりつくまでの、過去をもつ男と、夫を殺された女の物語。音楽は「南部の反逆者」のマックス・スタイナー。主演者は「国境の決戦」のクリント・ウォーカーがフィーチュアのトップ・スターに進出、「大荒原」のヴァージニア・メイヨと顔を合わせる。「ミスタア・ロバーツ」のブライアン・キース、「友情ある説得」の子役リチャード・アイアーなどがこれに助演する。製作は「追憶(1957)」のマーティン・ラッキン。

1958年製作/アメリカ
原題または英題:Fort Dobbs
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1958年5月3日

ストーリー

殺人犯の名を被せられて保安官に追われるガー・デビス(クリント・ウォーカー)は、コマンチ族に殺された男を身がわりにすることで、危うく逃れたが、女主人セリア・グレイ(ヴァージニア・メイヨ)の牧場から馬を盗もうとして、彼女の1人息子チャッド(リチャード・アイアー)にうたれた。彼は率直に謝罪し、コマンチ族が追っているから、ドッブス砦に避難したら、とすすめるが、彼女は「夫が帰るまでー」と言って聞き入れない。だが、夜になると、コマンチ族はこの一家をとりまいた。デビスは夜陰に乗じ、セリアと息子をともなって脱出、砦に向かうが、途中デビスの上着が夫のものであることを知ったセリアは、彼を夫の敵と思い込んだ。心の晴れぬままに、砦へと旅を続ける3人は、遂にコマンチ族にかこまれてしまう。危険と思われた時、新型銃をもって現われたのは、デビスと仲の悪いクレット(ブライアン・キース)で、セリアに恩を売り、彼女の体を得ようとする。それでもデビスは追い払うが、彼女の気持ちはまだ晴れなかった。だが目的地ドッブス砦に到着して見ると、守備隊は全滅しており、ようやく逃れて来た幌馬車隊と、コマンチ族を防ぐことになった。幌馬車隊の隊長は、かつてデビスを追った保安官で、その口から、セリアの夫がコマンチ族に殺されたこと、デビスは立派な男であることが話される。真実を知った彼女の胸には、ほのかな愛情が生まれるが、デビスはインディアンの重囲を突破して、軍隊と連絡をとるため、砦を脱出することになった。途中、新型銃を運ぶクレットと会い、彼を倒して銃を砦に運び入れることに成功。新型銃はその威力を発揮して、コマンチを撃退した。デビスはセリアと共に東部へ去った。

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