死線突破

解説

「幸運の悪魔」「雨」のウィリアム・ガーガンと「濡れた拳銃」「密林の王者」のフランセス・ディーが主演する映画で、ウォーレス・ウェストの原作をアレン・リヴキンとアグネス・クリスティン・ジョンストンが脚色し、「熱血撮影隊」のオット・ブラワーが監督、ニコラス・ミュスラカが撮影した。助演は「海の荒鷲(1933)」のラルフ・ベラミー、「最後の一人まで(1933)」のジャック・ラルー、ゴレゴリー・ラトフ、ウォーレス・フォード、ドロシー・バージェス等である。

1933年製作/アメリカ
原題または英題:Headline Shooter

ストーリー

ビル・アレンは腕利きのニュース撮影技師だったが、女の方にかけても相当の腕利きで、1人の女とは長く遊ばないというのが彼の信条であった。それが大地震に際して市街の被害状況を撮影して回っている中に、これも記事の種探しに歩いていた新聞の婦人記者ジェーン・マロリーと知り合ってから、彼にも始めて真実な恋が芽生える。ジェーンもビルに心を惹かれるが彼女にはハル・コルドウェルという許婚者があるうえに、恋愛よりも仕事を第1とするビルの態度を飽き足らず思い、許婚者のいる南部へ去って行った。その後ある大火を撮影中、相棒のキャメラマン、マイクを亡ったビルは、生命を賭してのニュース・キャメラマン生活に嫌気がさし仕事を外に酒をあおっていたが、ミシシッピイ流域の大洪水と利いて彼のニュース撮影技師魂は奮い立つのであった。飛行機で被害地に赴いたビルは、そこでジェーンとハルに会い、ハルの計らいで、堤の不正工事証拠現状を撮影した。この時、ジェーンの心は再びビルに結び着けられようとするが、堤の不正工事暴露が一個人の生死に関わる事情を聞き、そのニュースの発表を見合わせる約束をビルが破ってしまったので、ジェーンはつくづくジャーナリストの非人情的な仕事に愛想を尽かしてしまう。ジェーンは記者生活を辞めてハルと結婚する決心をし、ハルをともなって編集長のところへ辞職の挨拶に行った時、突如殺人事件の報知が来たので、ジェーンの新聞記者魂はまた眼を覚まして、彼女は許婚者を置きざりにしたまま、駆けだして行ってしまう。この殺人事件の真相をジェーンがつかんだことによって、彼女はギャングの巣窟に監禁されてしまうが、ビルの機智によって無事に救いだされることができた。ハルはジェーンの愛が自分よりもむしろ仕事とビルに向けられていることを知って婚約を解消して去った。

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