処女散歩

解説

「ギャングの花嫁」「春を手さぐる」のキャロール・ロンバートと、「ポンペイ最後の日(1935)」「愛の弾丸」のプレストン・フォスターが主演する映画で、「激浪」「カーニバル」のウォルター・ラングが監督した。原作はフェイス・ボールビンの小説で、されを「恋をしましょう(1933)」「春を手さぐる」のハーバート・フィールズが脚色した。助演者は「バラはなぜ紅い」のジャネット・ピーチャー、「米国の機密室」のシーザー・ロメロ、「偉大なる人生」のベティー・ローフォードを始め、ダグラス・ブラックリー、ドン・ブリッグス、バート・ローチ、アンドレ・ド・ベランジェ、ジョイス・コンプトンなどである。撮影は「パリは夜もすがら」「さらば海軍兵学校」のテッド・スズラフが担当した。

1936年製作/アメリカ
原題または英題:Love Before Breskfast

ストーリー

ケイ・コルビイは恋人のビル・ワズワースが商用で2年間日本へ行くことになったので、別れるのを淋しく思って一生懸命その出張を思い止めさせようとした。けれどもビルは彼女の願いを無視して出発することになった。波止場へ見送りに行って、ケイはスコット・ミラーに合った。彼もビルと同じ船で恋人のキャムパネラが日本へ発つので見送りに来ていたのである。スコットはケイを食事に誘って、ビルを外国へ出張させたのは自分であり、それはビルが日本へ行けばケイに会えないからそうしたのだと言った。怒ったケイは彼と分かれ、直ぐこのことをビルに無線電話で知らせた。スコットはケイがブラブラ歩いているのを後からついて行った。そこへ通りかかった学生たちがケイをからかったので、スコットは早速飛び出して大乱闘になったが、このどさくさにケイは片方の眼を殴られて黒い痣になってしまった。彼女の母親は娘が金持ちのスコットに世話されることを望んでそう勧めるが、ケイはそれを鼻であしらう。スコットはまた平気なもので、彼女が自分を避難するとはどうも信じられんというのである。ある時ケイが仮装舞踏会に行こうとすると、スコットは横から出てきて勝手に護術の役を買い、舞踏会で彼女の愛を求めたが激しい口調できっぱりと振られてしまった。その後、ケイが彼の事務所へ切符を売り付けに行くと、スコットはまたケイを愛していると告げ結婚を求めたので、もともと心では彼を好きだったケイはついにそれを承諾する。彼女と母親が彼の別荘を訪れた時、スコットはビルに帰国命令を出したと告げた。まもなくビルが帰ってきてケイと二人でナイト・クラブへ行くとそこでスコットとキャムパネラに合ったが、ケイはビルがキャンパネルラと非常に親しいのに気が付いた。その後ケイはビルと小船で海へ行き、彼女の母親はスコットと贅沢なヨットで同じ方へ出かけた。途中嵐になってケイはスコットの船に無理に乗せられたが、彼は船長を呼んで自分と彼女の結婚式を挙げるように命令したのである。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5キャロル・ランバードのラブ・ロマンス映画

2022年2月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

キャロル・ランバードには婚約者がいるが、彼女に「あの手この手」でアタックしまくる男(プレストン・フォスター)がいた。彼女はトコトン男を拒絶するが、だんだんと彼に惹かれて……というラブ・ロマンス映画。

この映画で上手いのは、男が女性にアタックしまくったかと思えば、「引きの姿勢」を見せるあたり。
「押してダメなら、引いてみな!」の典型で、女性はアタック男が来なくなったため気になる存在になる。
これは恋愛する男なら誰でも考えることで、私も20代前半にはそういうこともあった…という懐かしさ(笑)

本作で、キャロル・ランバードは自分の気持ちに素直になれない頑な女性を演じているが、それなりに魅力的。

微笑ましい映画だが、キャロル・ランバード主演なので、もう少し笑わせてもらえるかと思った(^^;

70分の尺というのもあって、気軽に観られる作品。

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たいちぃ