峻峰の争闘

解説

ニューヨークの演出家として有名なデイヴィッド・ベラスコ原作の舞台劇を「恋の花園」「摩天楼の巨人」のウォルデマー・ヤングが脚色し台詞を書き「恋の花園」「歓楽地帯」のジョン・フランシス・ディロンが監督したもので出演者は舞台でその名を知られたアン・ハーディングをはじめとし「狼火」のジェームズ・レニー、ハリー・バニスター、ベン・ヘンドリックス・ジュニア「我が心の歌(1930)」のファーレル・マクドナルド、「黄金の世界へ」のジョージ・クーパー、ジョニー・ウォーカー、リチャード・カーライル、アーサー・ストーン、アーサー・ハウスマン、等の面々である。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:Girl of the Golden West

ストーリー

ポルカ酒場の女主人公ミニーは美しい女なので華客である付近の鉱山労働者達から騒がれていた。役人ジャック・ランスは彼女に想いをかけていたがミニーはある時、村へ帰る途中行き逢ったディック・ジョンスンという若者に強く心をひかれた。その時彼女は馬車の中でウェルス・ファーゴから来たアシュビイなる男がおいはぎラミレズ出没の話をしているのを聞いた。ジョンスンがすなわちそのラミレズだった。彼はポルカ酒場に銀行の仮事務所があることをしり、そこの金を目当てに乗り込んだ。ところが意外やそこの経営者が意中の人ミニーだったのでかれは本性を隠して彼女に話しかける。彼女は喜んでジョンスンを小屋へ誘った。ジョンスンがラミレズであることを突き止めた役人ジャックはミニーの小屋に目指すジョンスンがいると聞いて駆けつける。ミニーはジョンスンに間違いがあってはと心配し、一室に隠してジャックに会う。ジャックは恋の恨みも手伝ってジョンスンの本性をぶちまけ剰ヘニナという女があるとまで話す。自分が騙されたものと思い違えたミニーは役人が帰ったあとジョンスンに即刻去ってくれという。弁解のしようもなくジョンスンは小屋から出て行ったがたちまち潜伏していた役人に狙撃されて負傷する。心の奥ではやはり深く愛していたこととてミニーはジョンスンを屋内に運び入れた。だがジョンスンはジャックに発見され危うく引致されんとする。弱っている彼を役人の手に渡すに忍びないミニーはそこでジャックにカルタをいどんで巧みに籠絡し、すきに乗じて恋人を逃がす。しかしアシュビイの通告によりジャックたち役人の一隊は再びジョンソンを捕らえた。彼は死刑に行われることになった。そして今生の願いとしてミニーに会うことが許された。恋人達の別れの言葉。何も知らないミニーのいじらしい心根は役人たちの心を動かした。彼らは相談したあげく、この改心した若者を許すことに一決した。かくて金色に輝く西部の原野にミニーとジョンスンは相抱いて喜び会った。

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