淑女と拳骨

劇場公開日:

解説

ロバート・リースとフレデリック・I・リナルドの原作をウォーナー・ブラザアス社で活躍していた脚本家ウォーレン・ダフが潤色し、「恋の手ほどき(1933)」「輝ける百合」等のクロード・ビニヨンが脚色した喜劇。監督はパラマウント専属で「絢爛たる殺人」「春を手さぐる」その他を製作したミッチェル・ライゼン。「或る夜の出来事」「模倣の人生」「追憶(1941)」等に出演のクローデット・コルベールと「テキサス決死隊(1936)」「姫君海を渡る」等のフレッド・マクマレイが共演するが、この2人は「輝ける百合」以来数回顔を合わせている。助演者は、舞台、映画、ラジオで人気があり、作家としても知られている。「いざ航海者」(輸入予定)等に出演の一種の名物女優イルカ・チェイス、ロンドンの舞台出身のリチャード・ヘイドン、ユーヨークの舞台から来たパウル・マクグラス、ジプシイ・ロオズ・リイの妹でナイト・クラブの芸人だったジュウン・ハヴォック等である。撮影はパラマウントの逸材で「戦場よさらば」「真珠の首飾」等を担当したチャアルス・ラング。ミッチル・ライゼン・プロダクション1943年度作品。

1943年製作/アメリカ
原題または英題:No Time for Love
配給:セントラル・モーション・ピクチュア・エキスチェンジ
劇場公開日:1946年6月13日

ストーリー

ニューヨークの雑誌社の写真部員として腕利きのキャスリン・グラントは、イースト・リヴァの河川鉄道工事を撮影に行き、技師のジム・ライアンが拳骨をふるって立ち廻りをしているところを撮ってしまう。これが紙上に出たため、ジムは4ヵ月間の休職を命じられる。責任を感じたキャスリンはジムを自分の助手に雇う。が、ジムはすこぶる強気で、いっこう恩に着た様子もない上、こと毎に彼女と衝突する。ある日彼はレヴュウを撮影に行き、踊子のダアリインと仲よくなる。何となく彼を好きになっていたキャスリンは、これが面白くない。いろいろ珍騒動の後、休職がとれたジムは、土砂堰止装置を考案し、多くの新聞雑誌社の立会の下にこれを試験することになる。キャスリンはこの装置の中へ工夫たちと一緒にもぐり込み、特写を撮るが、装置に不備な点があり、土砂が侵入し、大事に至る。が、一同は辛くも救われる。ジムはキャスリンがもぐっていたことを大いに憤慨するが、彼女は装置の欠点は撮ったフィルムに収まっているはずだと言い、河中に紛失したカメラを探し出す。その結果、不備なヶ所は判明し、装置は完成される。そしてジムは友人の口からキャスリンが自分を愛していることをきかされ、我を折って仲直りする。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第17回 アカデミー賞(1945年)

ノミネート

美術賞(白黒)  
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