サロメ(1987)
劇場公開日:1988年9月23日
解説
発表当時イギリスでは上演禁止となったオスカー・ワイルドの『サロメ』を、彼の友人たちがワイルドのためにするという設定のもと、並行してドラマは展開してゆく。製作はペニー・コーク。監督・脚色は「ゴシック」のケン・ラッセル、撮影はハーヴェイ・ハリソン、フランス語で書かれたオスカー・ワイルド原作の翻訳をヴィヴィアン・ラッセルが担当。出演は「ニューヨーカーの青い鳥」のグレンダ・ジャクソン、「ダウンタウン物語」のダグラス・ホッジ、「熱砂の日」のニコラス・グレースほか。
1987年製作/89分/イギリス
原題または英題:Salome's Last Dance
配給:ベストロン映画
劇場公開日:1988年9月23日
ストーリー
1892年1月5日、ロンドンの夜、オスカー・ワイルド(ニコラス・グレース)と彼の恋人ボウジー(ダグラス・ホッジ)を乗せた馬車が、テイラー(ストラットフォード・ジョーンズ)の営む男娼の館に到着した。今宵、この館でチェンバレン卿によって上演禁止処分とされていたワイルドの戯曲「サロメ」が彼の仲間たちによって、ロンドンで初めて上演されるのだった。退廃の極みのヘロデ王(S・ジョーンズ=二役)とその王妃ヘロディア(グレンダ・ジャクソン)、予言者バプテスマのヨハネ(D・ホッジ=二役)、そしてヘロディアの娘サロメ(イモジェン・ミライス=スコット)が登場して、バプテスマのヨハネに対するサロメの愛と憎悪を軸にこの“反社会的な頽廃美”をたたえた舞台が耽美的にくりひろげられるのだった。しかし芝居が終わった彼らを待ちうけていたのは警官の逮捕の命だった…。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ケン・ラッセル
- 脚本
- ケン・ラッセル
- 原作
- オスカー・ワイルド
- 製作
- ペニー・コーク
- 撮影
- ハーヴェイ・ハリソン
- 美術
- マイケル・エローズ
- セット
- クリストファー・ホッブズ
- 録音
- レイ・ベケット
- 編集
- ティモシー・ギー
- 衣裳
- マイケル・エローズ
- 振り付け
- アーリン・フィリップス
- 字幕
- 松岡葉子
- 翻訳
- ヴィヴィアン・ラッセル