「メアリー・シェリーのフランケシュタインの二番煎じ」エレファント・マン マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
メアリー・シェリーのフランケシュタインの二番煎じ
・『天使の様な顔をしてました』偶像崇拝を禁じるキリスト教では天使は本来形として存在しない。従って、主人公自らその台詞を吐く事に違和感を覚える。さて。
・『彼はまた見世物になっていると思います』とメイド(?)の台詞があるが、そのとおりだと思う。どんな結末を迎えるも、物見遊山である事は終始変わらず、この映画も彼を見世物として扱っている。
・フランケンシュタインの怪物をリスペクトしてくれたら、よりヒューマンな話になっていたと感じる。この程度のストーリー展開では、彼の持つ人間性の良心の部分が安直すぎる表現になっている。名作の範疇ではない。
『親の因果がこに祟り』と言う範疇で、究極の醜態を映画化したと言う思い上がりが、この監督の欠点になる。
つまり、醜態は彼(主人公)が一番分かっていて、醜くとも言葉を回復した事で、社会性を如何に取り戻して過程を見たかった。
人間性とは良心だけでは無い。フランケンシュタインの怪物の様に、『悪魔の心の裏にキラッとした良心がある』その筋立てがヒューマンなストーリー展開だと思う。つまり、
醜い事に対して、この映画の主人公は卑屈になりすぎるし、素直過ぎる。
言い方を変えれば、男目線なのだ。この主人公が女性だったら、どんな反響になっただろうか?流石にそんな事を表現すれば、誰も客は入らないと思う。
実はこの映画の存在は知っていたが、今日初めて見る。なぜなら、彼の醜さに全く興味がなかったからである。シンメトリーが無いものは美しくないものと昔は思われていた。しかし、現代の芸術はそれを払拭している。まぁ、そのくらいはこの演出家も分かってるのかなぁ?主人公の作る大聖堂はシンメトリーではない。
・追記
この映画を見て泣く事はないし、一体どこで泣くのだ?分からん。大きなお世話。勝手になけ!って
僕が象印マホ〇ビ〇だったら思うね。
追記2
カルト映画に騙されるな!
「エル・トポ」は名作だが「ピンク・フラミンゴ」は迷作だと思っている。勿論、見てはいない。