「大昔観たけれど再度」エレファント・マン 見聞さんの映画レビュー(感想・評価)
大昔観たけれど再度
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悲しい物語だったと言う記憶はあったけれど、殆ど忘れてしまっていたのでもう一度観直す事に。
驚く事に物語ではなく実話を元に作られた作品でした!
ジョンを救っているつもりでもやっている事は見世物小屋の主人と同じではないかと苦悩する医師。ジョンは特に治療もないのに若い医師たちや世間に姿を晒されるようになりそれでも幸せなのかと私も思いだしました。しかしジョンは医師を(彼にとって初めての)友人又は恩人だと思い、彼の言葉を信じ世間に姿を曝け出したのでしょう。
この医師役を演じているのはアンソニーホプキンス。彼の若い姿に驚きましたし、他にも懐かしい役者さんが出てきました。
この様な劣悪な環境で見せ物にされていたジョンが、心優しく礼儀正しい振る舞いが出来るとは奇跡に近いでしょう。実際は自ら売り込みにいって生活していたようです。生きていく為には開き直るしかありません。この病気は遺伝病でジョンのお姉さん?も同じ病気だったようです。遺伝病であれば当時治療も難しいと思われ、女性なら尚、辛かっただろうと思いました。
映画に出てくる人々のジョンへの反応は両極端で、人間には相手の立場になって考えられる人とそうではない人で完全に分かれるのでしょうか?
自分ならどのように感じ、どう振る舞い、どう対処出来るのかとそれぞれの立場で考えてしまう映画でした。
ラストシーンで映画プラトーンで聴いた曲が使われていて、「こちらが先だったのか!」と思いました。
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