「自分も差別主義者なんじゃないか」エレファント・マン Tommyさんの映画レビュー(感想・評価)
自分も差別主義者なんじゃないか
この作品を観る前に身構えてしまった時点で、私達に無意識的にも誰かを差別する気持ちが根付いてしまっているんだと思う。100パーセント誰とも差別意識なしで接することができる自信はあるだろうか?と疑いながら鑑賞することになる。
差別される側も見た目とかじゃなく避けられる原因をもっていることもある。例えばこの作品のジョン・メリックはどんなに話しかけても最初はうまく応えてくれない。現実では、そこで大半は苛立ってしまうのではないかと思う。小学校などであるいじめも同じだろう。しかしその原因は彼が過去に知らないところで苦しんだことにあったりする。
反対に同情のアイコンとして見せ物にするのも本質を見失っているという葛藤もある。
軽率な接し方で誰かを傷つけていることを考えさせてくれる映画。
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