「悪ふざけがすぎる」魚が出てきた日 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
悪ふざけがすぎる
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スペインで実際にあった水爆搭載機の事故から触発されたブラックコメディ、テーマがテーマだけに笑うに笑えない。
危機意識を持ったのであれば少なくとも軍事専門家の考証くらいはやって欲しかった、コメディ仕立てなら単なる思い付きで済むと思ったのだろうか。
単発機ではないのだからエンジン故障でも通信は可能なはず、民間の目撃情報頼りとは余程の突発事故か撃墜だろう。安全装置は付いていたようだが回収を前提とした非常投棄ルールなら位置発信機くらいつけておくのが常識だろう、パラシュート脱出するならエマージェンシーキット位の装備品は無いのだろうか、ブリーフ一枚でうろつくだけ、核爆弾を扱う軍人が単なる間抜けにしか見えないし特殊な薬品が偶然で手に入るものだろうか、いちいち設定に無理があり、結末ありきの時間稼ぎにしか思えない。
名作「島の女」をオマージュしたのか、ギリシャは発掘品の宝庫なのでお宝にはめっぽう弱いのは分かるが自虐ネタのようなお粗末な人物描写にも壁癖とする。
軍は馬鹿ながら努力はしましたが強欲なヤギ飼いのせいで最悪事態を招きましたとは責任転嫁の最たるもの、アメリカが製作費を出したのではないかと邪推したくなる。
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