再生の男(1918)
解説
ファーラー嬢の対手として度々紹介された、ウォーレス・リード氏出演の活劇で、対手は近く「鐡火ブライス」や「情熱の国」等に出演したアン・リットル嬢である。メエリー・ピックフォード嬢の妹ロティー・ピックフォード嬢がディキシーに扮して居る。監督はウォルター・エドワーズ氏。アーネスト・ウィルクス氏原作の「絶たれた糸」“Broken Threads”から有名なモント・M・カッタージョン氏が脚色したものである。
1918年製作/アメリカ
原題または英題:The Man from Funeral Range
ストーリー
鉱山探検家ハリー・ウェッブは、法外な安値でその所有地を売らなかったと云う理由から、悪人マーク・ブレントンとフランク・ビークマン二人の恨を買う。ブレントンは復讐の手段としてウェッブの名を偽り、彼の恋人なる酒場の唱子ジャニスを一室に誘う。之を知ったウェッブがその室に飛込んだ時、ブレントンは死骸として横はり、その傍には拳銃が落ちて居た。ジャニスを犯人と信じたウェッブは罪を一身に引受けるが、彼女はブレントンは或女に殺されたものであると陳述した。護送の途中ウェッブは逃れて「葬列の地」と呼ばれた山奥に一時身を隠した。其後生え延びた鬚髯に顔を変えてウェッブはケンドールと名乗り、町へ来り、計らずジャニスに再会したが、彼女が自分を認めぬので、延びた鬚を剃り落した。之を見た悪弁護士のビークマンはウェッブをレイトン大佐の室に襲う。この騒ぎの最中に嘗て殺されたブレントンの情婦ディキシーが重傷を負った。彼女が最後の苦しき息の下に、嫉妬に眼眩んでブレントンを殺したと告白した為、ウェッブの汚名は清められる。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ウォルター・エドワーズ
- 脚色
- モンテ・M・カッタージョン
- 原作戯曲
- Ernest Wilkers