最後の一人まで(1958)

劇場公開日:

解説

史実として名高いカスター将軍に指揮された第七騎兵隊の全滅を背景に、インディアンの若者と、彼の愛する1頭の馬の運命を描いた西部劇。デイヴィッド・アッペルの小説「コマンチ」にもとづいて、「快傑ゾロ(1958)」のルイス・R・フォスターとリリー・ヘイワードの共同。撮影は「十戒(1957)」のロイヤル・グリグス。音楽オリヴァー・ウォーレス。ジョージ・ブルンスとギル・ジョージが主題歌「トンカ・ウェイカン」の作詞・作曲をしている。出演するのは「ジャイアンツ」のサル・ミネオ、フィリップ・ケイリー、ラファエル・カンポス、ジェローム・コートランド、ブリット・ロモンド、H・M・ワイナント、ジョン・ペイジ、ジョン・ウォイーグル、ハーバート・ランドリー、シドニー・スミス等。製作ジェームズ・プラット、総指揮ウォルト・ディズニー。テクニカラー・スタンダードサイズ。1958年作品。

1958年製作/アメリカ
原題または英題:Tonka
配給:RKO
劇場公開日:1959年4月25日

ストーリー

インディアンとアメリカ騎兵隊の争いが日増しに激化した1875年のダコタ地方、--スウ族の若き戦士“白い牛”(サル・ミネオ)は狩に出てすばらしい野性の栗毛をみつけた。欲しくてたまらない彼は友達の“黄色い牛”の縄で捕えようとしたが馬は逃げてしまった。探しているとある日細い谷間でみつけたが人慣れしないので毎日集落からぬけ出して飼い慣らした。ある日帰ってみるとキオー大尉の指揮する騎兵隊の襲撃で集落は空っぽだった。騎兵隊に追跡されると馬は“白い牛”をのせてすばらしい駿足で駈けた。“白い牛”は馬を“トンカ”(最高の馬)と名づけて愛した。“黄色い牛”も“トンカ”が欲しい。奪ってはみたが“白い牛”にしかなつかない“トンカ”は暴れて折檻されたので“白い牛”は草原に逃がしてやった。再び野馬の群に戻った“トンカ”は白人に捕えられたが、かつての駿足を知るキオー大尉に買いとられ“コマンチ”と名づけられて可愛がられた。白人の襲撃は激化、インディアンの反撃も結束した。キオー大尉はカスター将軍の第七騎兵隊の増援を命じられた。キオー大尉の馬が“トンカ”だと分かった“白い牛”は砦に潜入して“トンカ”に再会した。功をあせったカスター将軍の襲撃にインディアンは諸族連合して応戦した。騎兵隊にはおされて守勢には立ったものの攻撃は鋭く、“白い牛”もついに拳銃に射たれて倒れた。キオー大尉は“コマンチ”を伏せさせて応戦したが、馬にも矢は1本2本と命中した。その時“黄色い牛”が大尉を倒して止めを刺しにかけよった瞬間、死んだと思っていた“コマンチ”が立ち上って“黄色い牛”を踏み殺した。増援隊の到着した時には死屍累々として生存者は見当たらなかった。しかし“トンカ”の傷はやがて癒えた。そして全滅の第七騎兵隊の唯一の生残り勇士として“トンカ”は営庭で表彰された。

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