剛勇ジャック

解説

仏国のジオルジ・カルパンシエ氏と近く全世界の選手権を争うべき、米国第一の重量挙闘家ジャック・デンプシー氏が最初の出演劇である。原作者は新聞記者及劇作家として有名なフレデリック・チャピン及ハリー・ホイトの二氏、監督は「鷹の追跡」と同じくW・S・ヴァン・ダイク氏である。ユ社のアイリーン嬢の妹で最近「ジュビロー」に出演したジョシー・セジウィック嬢が対手を勤め、「クロンダイクのカーメン」「桜の光」その他ベッシー・バーリスケール映画に数多く出演したハーシャル・メイオール氏が嬢の扮するグローリーの養父を演じている。撮影は羅府のブラントン撮影場で主として行われたがアリゾナやワイオミングの茫漠たる原野が背景に用いられている。

1920年製作/アメリカ
原題または英題:Daredevil Jack

ストーリー

サハラの沙漠で親友のミラー・ケントと別れた探険家のネヴァンは娘グローリーと共に困苦の末大石油鉱を発見した。彼は、2個の腕環を作りその一つには17、他には33の数字を彫付けた。彼が発見した石油鉱の登記番号は1733である。腕環の1つはグローリーの腕に、他の1つは親友ケントに渡す事を召使に命じた後ネヴァンは死んだ。グローリーは心善からぬ富豪ビリングスに養われる事となり、腕環の1つは悪人ジェームズ・ミーニーの手に渡る。代表的のフットボールの選手ジャック・ダーリーは1日グローリーを危難から救い、娘の腕にある腕環の秘密を知り、且つは娘の養父ビリングスは己が父を獄に送った悪人なるを知る。娘を危地に誘って腕環を強奪せんとする悪人ミーニーを向うへ廻し、挟男児ジャックが火の出る様な大活劇の幕は切って落される。

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