今夜12時

解説

「アンクル・トムス・ケヴィン」「ショーボート」のハリー・ポラード氏が監督した映画でオーウェン・デヴィス氏の原作から「赤熱のスピード」のマット・テイラー氏が撮影台本を作ったものでキャメラは「暇の時」のジェローム・アッシュ氏が担任した。主役を演ずるのは「母どよく知る」「地の極みまで」のマッジ・ベラミー嬢、「青春ジャズ大学」「大学生活」のジョージ・ルイズ氏で、「ブロードウェイ(1929)」のロバート・エリス氏、「闇を行く」のマーガレット・リヴィンクストン嬢、「ブロードウェイ・メロディー」のメアリー・ドーラン嬢、ヴェラ・レイノルズ嬢、マデリン・セイモア夫人、その他が助演している。

1929年製作/78分/アメリカ
原題または英題:Tonight at Twelve

ストーリー

アリス・キースは夫ジャック・キースの手蹟で「今夜十二時」を書いた紙片を手に入れた。アリスはこれは夫が仇し女に興へたものと思い込み嫉妬の余り嫌疑者としてナン、バーバラ、ドラの3人とその夫達を招待して相手を確かめようと企て3人にその旨を宣言する。「3人の中の1人」が犯人だと言い出したため互いに探り合いになるが反証が挙がらないので結局水掛論に終わる。夫のジャックは、その紙片は息子のトニーに宛てて書いたものだと言う、トニーはドラの娘ジェーンと許婚の間柄である。ところがドラの家のメアリーはかつてトニーが大学にいた頃関係のあった女で今でも執拗にトニーに付き纏っている。庭師のジョーが昨夜庭先で相擁していた男女の姿を見たと言う報告もたらしたため事態は益々険悪になったがトニーは父を庇うため、それはメアリーと自分だったと言う。メアリーもこれに同意したのでジェーンは耐え切れず婚約を破棄する心になる。メアリーは昨夜の事件をすっかり知っていたし集まった連中一様に後暗いところがあるので亭主達を脅迫して金を巻き上げる。ジェーンはトニーに昨夜のことを詫びメアリーとともに旅立たないでくれと頼む。メアリーはジェーンの心を知ってトニーを諦める決心をし「今夜一二時」の紙片はジャックが彼女に宛てて、書いたものであると言い一同を丸く納めて立ち去ってゆく。

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