今日の男性

解説

「餓ゆるアメリカ」「異人種の争闘」のリチャード・バーセルメスが主演する映画で、ルイ・ブロスフィールドの原作を「真夜中の処女」「紅唇罪あり」と同じくジーン・マーキーとカスリン・スコラが共同脚色し、「ドン・キホーテ」「三文オペラ」のG・W・パプストが渡米第1回作品として監督にあたり、「流行の王様」「ケンネル殺人事件」のウィリアム・リースが撮影した。助演者は「世界は還る」のジーン・ミューア、「女性暴君」のマージョリー・ランボー、「流行の王様」のヴェリー・ティーズデール及びドロシー・バージェス、「彼の第六感」のホバート・カヴァナ、「青い部屋」のウィリアム・ジャニー、「紅唇罪あり」のアーサー・ホール、「流れる青空」のJ・M・ケリガン、「暴風の処女」のフローレンス・エルドリッジ等である。

1934年製作/アメリカ
原題または英題:A Modern Hero

ストーリー

母親と共に田舎まわりをしているサーカス芸人のピエール・ラディエはペントランドという町で興行中ジョアナ・ライアンという娘と恋に落ち、その娘と一緒にならうと思うが、ピエールの母親は素人娘がサーカス芸人の妻になれば不幸だと言って反対する。それから数ヶ月後、ジョアナの父親ライアンがピエールを訪ねて彼女が妊娠したことを告げる。その帰途ライアンは泥酔していて汽車轢かれるので、ピエールは死体をペントランドのジョアナの家に届け彼女に結婚を申し込むが、彼女は彼の生活に適しないからと言って断り、かつ自分を愛している他の男と結婚するつもりだと話す。ピエールはサーカスから足を洗おうと自分を贔負にしてくれる金持ちの後家さんリア・エルンストから資本を借りてサーカス仲間で発明の才のあるミュラーと一緒に自転車屋を始める。この商売が巧く当たったのでホーマー・フリントとイウ男も金主になり、事業を拡張し、ミュラーの完成した発明によってペントランドに自動車製造工場を経営する。そしてピエールはジョアナの生んだ自分の息子に会い、その子にひどく心を惹かれる。その子が成長するとピエールはジョアナを説きつけて子供を都会の学校へ入学させる。ピエールはフリントンの娘ヘーズルと結婚したがやがてベンストン夫人という金持ちの女と親しくなる。その中に欧州大戦が勃発すると彼は軍需品の製造を始めて巨利を博するが、ある山師に騙され、全財産を投げ出して反古同様の株を買わされ、相手の男に逃げられてしまう。しかも同じ日に彼の息子は彼が買い与えた自動車の椿事で惨死する。ピエールの留守にコッソリ彼の机の引き出しを盗み見たヘーゼルは彼に隠し子のあることを知って騒ぎ立てるが、彼は彼女とも縁を切ってしまう。そして無一文になり失望落胆の極彼は悄然として今ではサーカスをやめて運命判断を商売にしている母のもとへ帰ると母は彼がそうなって戻って来ることは始めから解かっていたといい、2人で新規巻直しをしようと彼を慰め励ますので彼も今更ながら母の勝ち気に敬服する。

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