地上(ここ)より永遠にのレビュー・感想・評価
全4件を表示
噂?のデボラ•カー
1941年、
ハワイのアメリカ軍基地での生活。
今のところ戦闘が無いので、
様々な訓練の毎日を送る兵士たち。
ボクシングが人気で部隊ごとの戦いに
皆やる気満々。
新しく入って来たブルーライト兵士。
以前にはミドル級の元ボクサーであることを
嗅ぎつけたかボクシング試合への勧誘が凄い。
親しかった相手を失明させた負い目があり
拒否し続けるブルーライトへの
嫌がらせやイジメがハンパない。
曹長のウォーデンは、
大尉の妻と出会いお互い惹かれあってしまった。
歩き方が悪いとと残されて一人練習。
銃の組み立て練習。
重い銃を担いでの駆け足をなん度も。
必死になって励んでいると足をかけて転ばす。
そんな中唯一の友達マジオ。
揃ってアロハを着て酒場に行き、
ロリーンいう美女と出会い恋が芽生える。
みんなアロハ、
酒場でケンカ、止めてくれた曹長。
ウォーデンは、カレンが好きだったが、
自身の信念を曲げてまで一緒になろうとは
思えず別れた。賢い生き方か。
しかし、マジオ、
酔った勢いで無茶して営倉送り。
そこの担当だった酒場の喧嘩相手に毎日毎日、
半殺しの目に遭わされ、脱走したが命尽きる。
マジオの仇をとったブルーライトは、
自分もケガしたのでロリーンの家に身を寄せる。
急遽日本軍の真珠湾攻撃。
本作の描き方では、日本軍は悪。
アメリカ兵可哀想、としか。
その最中ロリーンが引き留めるのも聞かず、
戻ろうとしたブルーライトに味方の銃撃。
彼は、死のうとしたのだろうか。
彼も信念のもとに自身の生き方を貫いたのだ。
ラスト、カレンとロリーンが船に乗り合わせる。
相手の男二人とも、女より信念を優先したのだ。
チャタヌガ・チュー・チューを歌う『イタ公』のシナトラ。あれ?!日独伊三国同盟♥
『海軍横須賀刑務所』を見たあとにこの映画を見た。『海軍横須賀刑務所』は、この映画が公開された20年後に公開された日本映画。『海軍横須賀刑務所』が対中国戦争の始まりに対しで、この映画は対米戦争の始まり。同じ開戦状況を描いた話で、しかも、戦争ではなくて、兵士の生活及び文化についての話になっている。
女性と兵士の関係とか。
さて、同じ様なテーマが日本とアメリカではこれだけ違う。『ドナ・リード』演じるモンゴメリークリフトの恋人の役は、恋人ではなくて、兵士の為に働く『ホステス』の様な立場だと理解すべきだ。
さて、大日本帝国はこの国を相手に『トラ・トラ・トラ』してしまった。何故か我が親父がこの映画が好きだった。私はガキの頃見たが、雨に濡れるバート・ランカスターしか覚えていない。何が良いのか分からなかった。改めて見て『フルメタル・ジャケット』とコロンボ刑事の第28話「祝砲の挽歌」は、この映画をリスペクトしているとは思う。
追記
ギャバレーの様な所で働く『日系のバーテンダー』が映り込んでいた。この方のこの後の運命が気になる。
追追記
この監督がユダヤ系ドイツ人で、アメリカへ亡命してきた人物だそうだが、アルフレッド・ヒッチコックの『私は告白する』が同じ人物設定を使っていたのは偶然だろうか?
12月6日の日めくりが!
被っているヘルメットがイギリス軍のヘルメットだと思うが。『チト』の被っているヘルメットだ。
真珠湾攻撃
元プロボクサーだったプルーイット(クリフト)は軍内での試合に出るよう説得される。しかも上官の昇進のためだ。断ったためか、一人だけ嫌がらせを受けるようになる。古くからの友人マッジオ(シナトラ)と一緒に憂さ晴らしのため酒場へ行って、ロリーン(ドナ・リード)と知り合う。そして、ウォーデン曹長(ランカスター)は上官の妻カレン(カー)と不倫の恋に落ちる。
ボクシングやらケンカやら途中のストーリーはそれほどいいとは思わないけど、アーネスト・ボーグナインとの絡みは面白い。ピアノのことでケンカし、トランペットで魅了するプルー。そこからは彼のラッパ吹きとしての才能が開花する。それに加え、ブルースギターを奏で、兵士たちが再入隊ブルースなどといった曲を歌ったりするシーンが好きだ。
クライマックスにあたる日本軍の真珠湾攻撃はこの年代の映画にしては迫力があった。しかし、その前にトラックから落ちてマッジオは死亡、攻撃当時はプルーもケンカで負傷し、ロリーンのもとで匿われていたのだ。味方が攻撃されるのに寝ちゃいられないってなもんで、彼はヨロヨロと兵舎へと進むのだが、味方によって撃ち殺された。
戦争の虚しさというより、犬死のような結末を迎えた2人。船上でのロリーンの会話を聞いていると悲しくなってしまう・・・
クラシック
青春ものです。
白黒だけど現代に通ずる作品。
私たちを取り巻く世界は、科学技術が進歩したけれど青春や友情は変わらない。
個人的には誰が主人公だったのか分からないけれど、あの同僚と揉めた時のボクシングシーンとバーで吹いたラッパ、親友の死を悼むラッパは素晴らしくて感動しました。
それにしても人妻の方の女優さん素敵だったなぁ。
全4件を表示