荒野の無頼漢(1956)

解説

「最初のテキサス人」のダニエル・B・ウルマンの原作をウルマン自身と、デイヴィッド・T・チャントラーが脚色、編集出身のポール・ランドレスが監督した西部劇。撮影は「敵中突破せよ!」のエルスワース・フレデリックス、音楽は「動物の世界」のポール・ソーテル。主な出演者は「タイコンデロガの砦」のジョージ・モンゴメリー、「ウィンチェスター銃'73」のジェームズ・ベストなど。

1956年製作/アメリカ
原題または英題:Last of the Badmen

ストーリー

西部ミズーリのある町で懸賞金つきのお尋ね者が3人の仲間に殺され、スミスと自称する男が賞金を貰っていったという事件が起こった。が、これはホーキンス、ライター、ハミルトンという3人の男が考え出したことで、監獄に入っている男を助け出しては仲間に入れ、強盗をする際に、その男だけに覆面をさせず被害者に顔を見せ、お尋ね者としての賞金を巻き上げるという悪どい企みであった。事件はチャンドラー探偵局シカゴ本部に連絡されたが、殺された男は駅馬車強盗団の調査に当っていた探偵局員と分かった。直ちに対策として局長ダン・バートン(ジョージ・モンゴメリー)が派遣されることになった。バートンはお尋ね者ブルースと変名、故意に同僚のロバーツの密告で捕縛されたと装い監獄に入って強盗団の誘いの罠を待った。ある夜、例の3人が監獄を襲いバートンを、隠れ家である山中の牧場へ連れ込んだ。バートンは一味を例の策略で幾度か覆面なしの強盗に参加させられたが、そのうちクレーマーという男が新しく牢から連れ出されてきたことから今度は自分が賞金目当てに殺されることを知った。遂に一味の悪事を証拠だてる日がきたわけだ。バートンは牧場の裏山に隠れ、逐一本部へ情報を打電する局員のロバーツに急を告げた。ロバーツは警察署長パーカーの許へ行き、まずバートンを救うため警察隊出動を要求した。ところが、このパーカー、実はホーキンス一味と通ずる悪玉であったから、逆に強盗団に連絡、内部にスパイがいると知らせた。それとは知らず警官隊の到着を待つロバーツは、現れた一味に射殺された。バートンも署長が強盗団の黒幕とは知らぬから、この一件を彼の許へ知らせようと、一味の中で唯一人心を許したハミルトンを使いにやった。署長は早速、裏切り者ハミルトンを殺し、町の人には、彼が強盗だったと宣伝した。だが、やがて強盗団が町の銀行を襲ったとき、探偵局員の協力で、バートンは遂に署長の化けの皮をはぎ、強盗団を一挙に壊滅した。

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