恋文騒動

劇場公開日:

解説

ブロードウェイでヒットしたノーマン・クラスナ作の喜劇の映画化で「ローマ太平記」「いんちき商売」のアーサー・シークマンが脚色し、パラマウント撮影所のセリフ監督だったウィリアム・D・ラッセルの監督昇進第3回作品で、新人アーネスト・ラズロが撮影を監督した1947年度作品。主演は「我等の町」「空の要素」のウィリアム・ホールデンと「初恋時代」「我輩は名剣士」のジョーン・コールフィールドで「初恋時代」のビリー・デ・ウルフ「パーキントン夫人」のエドワード・アーノルド「再会(1944)」のモナ・フリーマン、メアリー・フィリップス、ヴァージニア・ウェルズ及び映画初出演のケニー・オモリソン等が助演している。

1947年製作/アメリカ
原題または英題:Dear Ruth
劇場公開日:1949年4月

ストーリー

陸軍航空隊のウィリアム・シークロフト中尉は、ニュー・ヨークに着くとすぐウイルキンス家を訪れた。彼はウイルキンスの長女ルースの写真を持っており、ルース、ルースと親しげにいうので、父のウイルキンスも、母の夫人も呆気に取られるばかり。いわんや当のルースの困惑にこの上もない。婚約者の銀行員アルバートが来合わせでもしたう大変と気をもみながら、バツを合せるだけである。わけを知るのはルースの妹ミリアム1人だ。彼女は姉の名で戦線のシークロフト中尉に60通のラブレターを書き送り、あわせて姉の写真も送っていたのである。中尉が2日後には中国戦線へ向かう予定と聞くと、ルースは幻滅させては悪いと思い、妹が立てた筋書きを実行する。映画見物やらナイトクラブやらに、つき合ったのである。アルバートは憤慨したが、2日の辛抱よとなだめられる。そこへ以前の婚約者ヴィセント軍曹が現れる仕末で、大いに愉快になった中尉は、ルースとの婚約をうれしげに発表する。アルバートが気絶するほど驚くのを尻目に、中尉はすぐに結婚しようと申し出る。それは気が早すぎるとゴマ化したルースも、中尉が戦線へ行く代わりに、フロリダ基地勤務となったので、結婚は出来ないとだけ断る。憂うちになっている彼を、姉が全部を話したと思い込んだミリアムは、私が悪かったわとわびる。中尉は初めて恋文の筆者がミリアムだったと悟り、ルースに済まなかったといって出発する。彼が行ってしまうと、彼に対する気持ちが友情以上のものであり、彼と別れてしまってはならないのだとルースは痛切に感じる。切符を取り違えてたといって中尉が引き返して来た時、ルースは父に眼顔で勇気づけられ、彼と共にフロリダへ向かった。

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