愛人の迷路

解説

「ボー・ブラムメル」等の名作を書いたクライド・フィッチ氏の舞台劇に基づき「ボー・ブラムメル」「恋の浅瀬」等を脚色したドロシー・ファーナム女史が脚色し、「ヤング・ラジャー」「大陸突破」等と同じくフィル・ローセン氏が監督したもの。主役は「そばかす大統領」「恋の浅瀬」等出演のガートルード・オルムステッド嬢、「人生の焔」「野の花」等出演のロバート・エリス氏、「恩愛のむち」等出演のクローファード・ケント氏等である。

1924年製作/アメリカ
原題または英題:Lovers' Lane

ストーリー

トム・シングルトンは片田舎の町の外科医として生活しようとしたので、彼の愛していた娘メリー・ラーキンは人生と社交とを失うのを喜ばず、彼の妻になるのを拒んだ。トムは困っている人々の真の友として心の豊かな日を送っていた。彼の保護を受けた人々のなかに孤児院を逃れて来たシムプリシティーという十三歳の娘や、ディッキーという子供を連れているルーシーという出戻りの女があった。メリーは都から再びこの道へ帰って来て、ルーシーの先夫ウッドブリッジと結婚しようとしたが、式を挙げる際にその事情を知って結婚を延ばしこの町に佳うことになる。そのうちウッドブリッジはルーシーとの仲を昔に返そうとするし、メリーはトムの愛を呼び戻そうとしたが、トムを恋しているシムプリシティーは二人の仲を割ろうと努めていた。トムはルーシーの子ディッキーに手術して歩けるようにしようとしたので町の老医ストーンは自分の名声の落ちるのを恐れ、町の人々がトムに反感を持つように仕向けた。しかし手術は立派に成功した。シムプリシティーはトムとメリーに対して自分のとった行いを恥じ、二人の仲を昔に帰そうと計る。かくしてウッドブリッジも先妻と仲直りして、總べての人々は幸福な人生に入る。

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