恋は異なもの

解説

「微笑みの女王」に続くコリーン・ムーア嬢主演喜劇で同じくアルフレッド・E・グリーン氏が監督したもの。原作はサタデイ・イヴニング・ポースト誌所載のブルック・ハンロン氏作の小説「食料品店」でジュリエン・ジョセフソン氏が脚色した。ムーア嬢の相手役は「夜の女」「滅び行く民族」等出演のマルコーム・マツグレゴア氏と「のんだくれ」「グリード」等出演のジーン・ハーショルト氏で、アーサー・ストオーン氏、ドロシー・シーストローム嬢等が助演している。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:It Must Be Love

ストーリー

食料品店の娘ファーニーはやさしい気立ての娘であったが毎日扱う食料品の臭いだけは大嫌いでこんなむさ苦しい所へは心安い友達も招待することが出来ないと考えていた。しかし終日商売に真っ黒になっている父のシュミットには年頃の若い娘の気持ちなどは解る筈がなかった。彼は自分勝手に将来は腸詰屋のピーターを娘の婿に迎えたいと思っていた。ファーニーは久方振りの土曜日の休みに舞踏場で如何にも男性的な青年ジャックに逢い、お互いに恋しあったが彼女は薄汚い家のことを考えると両親にジャックを紹介することもできなかった。一方彼女の珍しく遅い帰りを待っていた父はピーターから彼女が見知らぬ青年と親しげに話していたと聞いて非常に立腹し彼女を家から追い出してしまった。ファーニーは詮方なく方々職を求め歩いた末ある百貨店に女店員として雇われた。斯くする中にも2人の恋は進んで婚約を結ぶに至ったがジャックは兼ねてから自分の貯金で何処かの店を買いファーニーとの楽しい生活に入ろうと思っていた。ファーニーの父は彼女を追い出してから自分があまりに頑固であったことを反省し、娘の希望通り新しい家を買い娘を晩餐に招き一家には又元の明るい春の気分がみなぎった。丁度その時ジャックがこの店を買いたいと思って入って来たがその男らしい態度に父は進んで娘との結婚を許し、ファーニーも今まで汚く思っていた店も愛する人と一緒であれば宛かも楽園の如くさえ見えた。そして2人の幸福に満ちた生活はこの食料品店に始まった。

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