恋の乱戦
劇場公開日:1950年10月31日
解説
「カナリヤ姫」「恋文騒動」のノーマン・クラスナのブロードウェイのヒット喜劇(1947)の映画化で、製作は、「ドン・ファンの冒険」のジェリー・ウォルド、監督は「サン・アントニオ」のデイヴィッド・バトラー、脚色はフォーブ及デイヴィッド・エフロン夫妻の共作になる。撮影は古くから「スエズ」等の大作で知られたペヴァレル・マーレー、音楽は「影なき殺人」のデイヴィッド・バトルフ。「真夏の曲線美」のロナルド・レーガン、「虚栄の花」のジャック・カーソン、「隠れた眼」のエドワード・アーノルド及び、舞台から移った新人パトリシア・ニールの四人が主演で、「空の要塞」のウェイン・モリス、「淑女の求愛」のヴァージニア・フィールド、キャサリン・アレクサンダー、ポール・ハーヴェイ、アーネスト・コサート等が助演している、1949年度作品。
1949年製作/アメリカ
原題または英題:John Loves Mary
配給:セントラル
劇場公開日:1950年10月31日
ストーリー
欧州から復員したばかりの愛人ジョンを迎えたメリーは、父のマッキンレイ上院議員を口説き落して、すぐに結婚の手配をするが、ジョンは大喜びをすると思いのほか、浮かぬ顔だった。というのは、イギリスでジョンの相棒のフレッドを恋慕う踊り子のリリイの悲嘆を見かねて、ジョンはリリーを自分の戦争花嫁に仕立てて、アメリカにつれ帰ったために、型どおりの結婚とはいいながら、リノに行って離婚する6週間がどうしても必要だった訳であった。もちろん、メリーにその真相を打開けるわけにゆかないので、同じ隊にいたオーラリイ中尉にたのんでネヴァダ州の軍需品貯蔵所で2カ月の特別勤務の命令が出たという芝居を打ってもらう。メリーはビッドル将軍に、ジョンの特別勤務の解除をたのみに行くと、ネヴァダに貯蔵所のないことがわかり、おまけに、相ついでリリーが渡米してきて、フレッドが家庭もちなことがわかって、一騒動が起った。せっぱつまったジョンはメリーに事の次第を告白し、リリーもまた、実はオーラリイ中尉が本当の夫で彼を追って渡米するためにジョンを利用したのだと白状した。メリーが万事を理解し、ジョンと結婚したことはいうまでもない。
スタッフ・キャスト
- 監督
- デビッド・バトラー
- 脚色
- フィービー・エフロン
- ヘンリー・エフロン
- 原作戯曲
- ノーマン・クラスナー
- 製作
- ジェリー・ウォルド
- 撮影
- J・ペバレル・マーレイ
- 美術
- ロバート・ハース
- 音楽
- デビッド・バトルフ