恋の蛮勇

解説

エドワード・ブルワー・リットン氏作の舞台劇を映画化したものでセイダ・コウアン女史が脚色し、ハワード・ヒギン氏が監督昇進第一回作品で「動員一下」「荒み行く女性」に先んじて製作された。「駅馬車(1925)」「眠らぬ街」等出演のリカルド・コルテス氏、「漂泊ひ人」出演のグレタ・ニッセン嬢、「弥次喜多従軍記」に共演したウォーレス・ビアリー氏及びレイモンド・ハットン氏等が主演し、リリアン・レイトン嬢、エディス・チップマン嬢、アーサー・ホイト氏等が助演している。

1925年製作/アメリカ
原題または英題:In the Name of Love

ストーリー

シカゴで自動車屋をやって居たラウール・メルノットという青年はある時店をたたんで母親と一緒にはるばると生れ故郷のフランスのモンビルへ帰っていった。これは彼の幼馴染みであるマリー・ドュフレーンという娘に会うためであったが行ってみるとマリー等は以前の家には住んでいないで「城」と云われた岡の上の大きな屋敷に住み贅沢でしかも放漫な生活をしていた。そしてラウールのことは立派に忘れてしまっていた。そこでラウールは言い寄るべき機会もなく苦心した結果、モンビルの町に自動車屋を始める一方、しきりに無名で花輪をマリーに送ったりしていたが虚栄の多いマリーはラウールをイタリアのコモの皇子だと思い込んでいた。時たまたまナパレエヌ伯爵とボオザン侯爵とがマリーに求婚して撥ね付けられ復讐をしたがっていたので、これ幸いと早速ラウールを誘って、ラウールをいよいよ本物のコモの皇子に仕立て彼をマリーに結婚させることにし、その結婚式の席上でラウールを皇子でないと発表してマリーに恥を掻かせる積りであった。しかしその結果はマリーに恥を掻かせないでラウールだけがコモの皇子として単独にマリーに結婚をし、式後彼女を自分の隠れ家へ連れ帰った。それがためマリーは遂に初めて自分が今まで騙されていたことを知ったが、同時にラウールが自分の幼友達であったことをも知って遂に彼の妻になることになった。

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