「格調高い秀作。でもちょっと眠気が……」エル・スール pekeさんの映画レビュー(感想・評価)
格調高い秀作。でもちょっと眠気が……
「『瞳をとじて』公開記念 ビクトル・エリセ特別上映」で鑑賞。
気品あふれる、素晴らしい作品です。
巧みな光と陰の表現がとても美しい。
ストーリーには、上質な文学作品、たとえばヘミングウェイなど欧米の短編小説のような趣も感じました。
前作『ミツバチのささやき』同様、独特の「間合い」が見るものを魅了する。
そして物語は鑑賞者を知らずしらずのうちに人間存在の深いところへ静かにいざなってゆく。
「何がおもろいねん」というお話を、ここまでじっくりと見せてくれる手腕にあらためて感心。“魔法使いエリセ” と胸のうちでつぶやいちゃいました。
でもさすがに何度かちょっと眠気に襲われたということも、ここに告白しておきましょう。
あんまり疲れているときに見てはいけない映画ですね。
追記
アントニオ・ロペスを撮ったドキュメンタリー『マルメロの陽光』も是非、劇場で見たい!
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