劇場公開日 2017年3月25日

「南が出てこない南の話」エル・スール ほりもぐさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0南が出てこない南の話

2024年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

『ミツバチのささやき』がラストで希望の光が射す印象だったのに比べると、切なく、やりきれない気持ちになる映画でした。

愛する子どもには「親の顔」を見せなくてはいけないけれど、ひとりの人間としての葛藤や苦悩もあり、それを子どもに悟られないように暮らすのもまた愛情です。

しかし、子どもは成長して少しずつ親離れしていくので、幼い頃に求めた100%の父親でなくても良くなります。

15歳のエストレーリャは父親が思うより大人であり、8〜9歳からずっと気にかけていた真実を、大人同士として話してほしかったのではないでしょうか。

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ほりもぐ