喧嘩商会

解説

シュウォブ・アンド・マンデルとして名高いブロードウェイのプロデューサーたるローレンス・シュウォブとフランク・マンデルの映画進出作品で、原作はシュウォブ、B・G・デシルヴァとルイス・ゲンスラーがエドワード・ベッブル作の喜劇に基づいて合作したミュージック・プレイで、それをマンデルが自ら映画脚色し、「虹の男」「私のパパさん」のフレッド・ニューメイヤーが監督し、「河宿の夜」「シャーロック・ホームズ(1929)」のウィリアム・スタイナーが撮影したもの。出演者は「高等恋愛術」「ハニー」のスタンリー・スミス、「恋愛四重奏」のジンジャー・ロジャース、「恋愛四重奏」「河宿の夜」のチャールズ・ラグルズ、舞台俳優のフランク・モーガン、ニナ・オリヴェットその他舞台俳優が多勢助演している。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:Queen High

ストーリー

T・ボッグス・ジョーンズとジョージ・ネトルトンとは共同で靴下止め商会を経営していたが、2人はまるで意見が合わず毎日毎日喧嘩ばかりしていた。ジョーンズが甥のディックを店に雇い入れると、それに対抗してネトルトンも姪のポリー・ロックウェルをタイピストとして雇う。そしてポリーを2人で引っ張りだこにするので仕事はまるで出来ない。それを見た顧問弁護士のヴァンダーホルトはトランプ勝負でこのいざこざにけりをつけることを勧めた。ジョーンズとネトルトンはポーカーを引くと後者が6のペアで勝ったので、向こう1年間ネトルトンは商会の経営者となり、ジョーンズはネトルトン家の執事となる、という珍な契約が結ばれる。ネトルトンは妻帯者だったがジョーンズは未婚でフローレンス・コールと呼ぶ許嫁がある身だった。ところが当のフローレンスがネトルトン家に週末休みに客となって来たので、ジョーンズは顔を合わすまいとして逃げ回ったが遂に見つかってしまう。一方ディックとポリーとは恋に陥ったが、ネットルトンは執事風情の甥と親しくしてはならんというので、ポリーは憤慨してジョーンズに同情し一策を案じてジョーンズに授ける。喜んだ彼は早速態度を一変していかにも執事たることを楽しんでいる様子を見せるとともに、ネトルトン夫人にひどく馴れ馴れしく振る舞って、奥様奥様と大切にしはじめた。ネトルトンはすっかり肝を冷やして嫉妬の目でジョーンズを看視しなければならなくなり、逆上気味となってしまう。そしてネトルトンとジョーンズとは一騒動を起こしそうになったがネトルトン夫人とフローレンスとは事の起こりの契約がトランプ勝負に基づいたもので法律的には有効でないことを力説したので、両人も今さらの如く愚を悟って弁護士を商会から追っ払ってしまった。かくて再び2人は仲良く喧嘩をして商会の発展を期することとなった。

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