喧嘩機関車
解説
「抜き足さし足」「喧嘩友達」等出演のチェスター・コンクリン氏と「戦艦くろかね号」「決死隊」等出演のジョージ・バンクロフト氏との共演喜劇で、パーシー・ヒース氏、モンテ・プライス氏、ケリー・クラーク氏が合作した台本によって「青春倶楽部(1926)」「好いて好かれて」等と同じくグレゴリー・ラカヴァ氏が監督したもの。助演者はパラマウント俳優学校出身のジャック・ルーデン氏、ドリス・ヒル嬢及びジョセフ・W・ジラード氏である。
1927年製作/アメリカ
原題または英題:Tell It To Sweeny
ストーリー
リューク・ビーミッシュは某鉄道会社の機関手で支線で貧弱な機関車を運転していた同じ会社の本線の急行列車に「大砲玉」のケーシーという力自慢の男がいて、ある日ビーミッシュと仕事の上で衝突した。ビーミッシュにはドリスという美しい娘があって、社長令息ジャック・スウィーニーと恋仲だった。ケーシーは喧嘩した日に美しいドリスを見初めそれがビーミッシュの娘と知って仲直りしようとした。その内ビーミッシュの働いていた支線が廃止になり、彼はケーシーと同じ列車で働くことなにった。ある晩ケーシーはビーミッシュの家に押しかけて訪問し来合わせていたジャックに会社の運動会に相撲の勝負を申込んだ。が当日ドリスは恋人の身を気遺い計略を以て試合を中止させたが、そのため却って父親のビーミッシュがケーシーの相手をすることになり、変な間違いからビーミッシュが勝った。ケーシーはドリスのことと、この相撲のことでビーミッシュに遺恨を持った。翌日二人の列車が出発する時刻にドリスとジャックからビーミッシュとスウイーニー社長に宛てて遠い町で結婚するという電報が来た。この結婚に反対の社長は早速急行列車に乗込み最大速力で問題の町へ急行を命じた。ケーシーは喜んで汽車を急がせたが二人を添わせ度いと思っているビーミッシュは速力を遅くしようとあせった。かくて二人は掴み合いを始め列車から転落し手押し車で急行列車を追っかける内運よくビーミッシュが以前運転していた機関車に出合いこれに乗って追跡を続けようやく追付いて列車を止めたのがオックスフォード停車場だった。この時恋人同志は結婚登記役場へ来ていたが式の始まる前に三人は到着した。しかしケーシーは涙を流して頼むドリスの心を憐んで社長を箱の中に押込めて二人を結婚させてやった。式が済んだ後遞信省の役人が来て今の列車が速度のレコードを破ったというので今後郵便列車はこの会社に独占させる契約をした。
スタッフ・キャスト
- 監督
- グレゴリー・ラ・カーバ
- 脚本
- パーシー・ヒース
- モンティ・ブライス
- ケリー・クラーク
- 撮影
- H・キンレイ・マーティン