経験(1921)

解説

「散り行く花」其他グリフィス映画やパ社ドロシー・ギッシュ嬢映画等でお馴染みのリチャード・バーセルメス氏を主役として作ったパラマウント絵画である。かつて上映された「エヴリー・ウーマン」と同様、此の劇に於いては此世に於いて人間が経験する象徴的な事柄を各人物が表現している。所謂 symbolic play「表徴劇」である。ジョージ・V・ホバート氏の舞台劇をウォルデマー・ヤング氏が脚色し、ジョージ・フィッツモーリス氏が監督したものである。相手役はマージョリー・ドウ嬢、其他美しい所が多勢共演している。

1921年製作/アメリカ
原題または英題:Experience

ストーリー

慈愛に富んだ老母と只2人で生活していた青年は草深い田舎を後に愛する恋人にも別れを告げニューヨークに出て志を成そうとした。都会の刺激と誘惑とは青年の心を捉え、人と富とは青年の眼を眩ました。彼は青春の享楽を追う中、世のすべての青年の如く機会を逸してしまった。故郷なる母は子を案じて死し、彼は失意の淵に沈み犯罪の門をくぐろうとした。其時、青年の耳に賛美歌が響いた。青年は急に故郷が懐かしくなって再び田園の家に帰った。母亡き家に帰った青年は温かい恋人の愛に蘇った。新しい希望を抱いて過去の経験を教訓として、再び人生の行路に上った。

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