決死の名騎手

解説

ジェラルド・ポオモン氏の原作によりカーテイス・ベントンが脚色し「悪魔の宿り木」「職業婦人」等と同じくキング・バゴット氏が監督したもので、主役は「修羅のサーカス」「マラソン結婚」等出演のマリアン・ニクソン嬢と「第四の戒律」「青春の美酒」等出演のロバート・エイニュー氏が演じ、オーティス・ハーラン氏、ジャック・ドアティ氏、ワード・クレーン氏、エナ・グレゴリー嬢等が共演する競馬劇である。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:Down the Stretch

ストーリー

マーチー・クルーガーの父は立派な騎手であったが競馬のために命を失ったので母は彼が騎手になるのをやめさせ様とした。しかし彼は母の言葉を退けて騎手となった。彼の雇い主はピリー・タッパーと云い、ブラック・ベスというその持ち馬は顔るの逸物であった。マーチーはその馬にのって競馬に出たが、体重を減らすことに急な調教師デヴリンの厳格が累をなして惜しい所でマーチーは意識を失って落馬した。彼の入院中食事店に勤めているケチイという娘はマーチーの母を慰めていたが、マーチーが快復してから二人は婚約し彼は再び騎手となった。タッパーは今度の競馬には是非勝たなければならぬ財政上の立場となりブラック・ベスに大に力溜を入れたが、デヴリンは相変わらず厳格でマーチーに百十ポンドまで体重を下げ泣かれ場ブラック・ベスには乗せないと申し渡したのでマーチーはほとんど飢餓に瀕せんばかりになった。それに乗じてブラック・ベスに対抗しているトーベードという馬にかけている一派の代表者コンロンは大金でマーチーを買収しようとしたが彼はこれを拒絶した。決死のマーチーは遂に競馬に勝って栄冠と愛の勝利者となった。

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