結婚の断層

解説

「風の接吻」ノラニー・ロス、「大学3人男」のグロリア・スチュアート及びジョーン・マシューが主演する映画で「奥さんは嘘つき」のグラディス・レーマンと「化石の森」のアール・C・ケントンが監督し、アレン・G・シーグラーが撮影した。助演者は「街道巡羅隊」のロバート・ペイジ、ピエール・ワトキンその他である。

1938年製作/アメリカ
原題または英題:The Lady Objects

ストーリー

大学時代に蹴球選手だったウイリアムは、卒業後建築事務所に就職して大建築かを志したが、なかなかその手腕を認められなかった。彼の妻アンは法律事務所で働いていたが、こと毎にその方面での才能を認められ、ついにハーバー法律事務所の共同経営者として法曹界に乗り出し、ますます名声を挙げるようになった。そのためウイリアムは妻のアンに生活を支援される形となり、こと毎に「アンの夫」として妻の陰に隠れた生活をしなければならなかった。彼は妻を愛していたが、次第にこういう生活を堪え難く思うようになって来た。かねてウイリアムは歌がうまかったのでその方面で名を挙げようとし、ナイトクラブのバンド・マスターをやっている旧友ジョージに頼み、これも同窓である歌手ジューンの推薦もあって倶楽部付属の歌手となって人気を得てきた。アンはそれを不満に思い、友人と一緒に倶楽部へ行って彼を蔑んだので、とうとう2人は別居することになった。ある夜ウイリアムの家へ酒に酔ったジューンが訪ねて来た。彼女は日頃から心密かに彼を恋していたのである。しかし彼は相手にならずにそのまま外出し、夜更けてもう彼女が帰った頃だと思って帰宅すると、ジューンは酔いすぎた余り、過失から首飾りで首をしめて死んでいた。果然ウイリアムには殺人の嫌疑がかかられた。アンは彼のために弁護人として立ち、才知を傾けてついに彼のためを無罪としたが、この事件から彼女は妻としての心に目ざめ、再び2人は結婚生活へ新しいスタートをきることになった。そしてウイリアムは歌手としての才能を広く認められ、ラジオの人気者として華々しく売り出した。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く