結婚クーデター

解説

「暁の爆撃機」のジーン・ハーロウ「巨星ジーグフェルド」のウィリアム・パウエル及びマーナ・ローイ、「桑港」のスペンサー・トレイシーの四スタアが競演する映画で、ウォーレス・サリヴァンが原作を書き卸し「心の青空」のモーリン・ワトキンス、「諾?否?」のハワード・エメット・ロジャース及びジョージ・オッペンハイマーが協力脚色し、「奇傑パンチョ」「嵐の三色旗」のジャック・コンウェイが監督に当たり、「ジャバの東」のノーパート・ブロディンが撮影した。助演監督は「薔薇はなぜ紅い」のウォルター・コノリー、「化石の森」のチャールズ・グレィプウイン、「小公子」のE・E・クライヴその他の面々である。

1936年製作/アメリカ
原題または英題:Libeled Lady

ストーリー

イブニング・スター紙の編集長ハガティが許婚のグラディスと結婚の日、突然社に大事件が起こった。同紙の社長が二十年来の仇敵である富豪アレンブリイの一人娘コニィがスター紙を相手に五万ドルの誹毀罪の告訴を提起したのである。ハガティは結婚式どころではなく、以前彼がクビにした敏腕なビル・チャンドラーを世界中に電報を発してようやく探し当て、やっと頼み込んでコニィの告訴を取下げるように間接運動を始めることになる。そこで結婚した男に興味を持つコニィの性癖を察して、ビルはグラディスが形式上の結婚を済まし滞欧中のコニィに近づくため海を渡った。コニィがビルとことを起こしたら逆にこっちから訴訟を提出しようという考えである。ビルは得意の機智を以て米国へ帰る船中で、まずアレンブリィ氏に取入ったが、コニィは彼は父の財産目当の男だと思ってなかなか信用しない。苦心惨憺の末やっとビルは彼女の信用を得たが、その時はミイラ取りがミイラになった態で、彼はコニィを本当に恋してしまった。そのため訴訟取下の策動は一向はかどらない。ハガティはいつまで経ってもビルから便りがないので、直接コニィの許へ泣付きに行って見ると、そこでビルが彼女と親しくなっているのを知り彼が自分たちを裏切ったと思い込み、いよいよグラディスとの結婚を種にコニィを脅迫することになった。一方またグラディスはいつしかビルに恋を感じているので、二人の仲を聞くと腹を立てて単身コニィの家へ乗込んでアレンブリィ氏に面会して、ビルと結婚していることを話した。しかしコニィはそれを信ぜずビルに結婚してくれと言うので、二人は早速姿を消して結婚する。ますます腹を立てたグラディスは結婚の取消を拒んだが、やはり自分が本当に愛しているのはハガティであることを悟り、ここにめでたくコニィは訴訟を取下げ、二組の結婚式が挙げられることになった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第9回 アカデミー賞(1937年)

ノミネート

作品賞  
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